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「全国最中図鑑」75 金山石臼最中(新潟県佐渡市)

 佐渡金山は約400年の歴史を有する日本最大の金山である。1601年に3人の山師により開山され、2年後には徳川幕府直轄の天領として佐渡奉行所が置かれ、小判の製造なども行われて江戸幕府の財政を支え続けた。
 平成元年、資源枯渇のため操業を休止し、長い歴史の幕を閉じた。
 金の精製工程をざっくりと説明すると、発掘した金鉱石をまず選別し、細かく砕き、大きな石臼いしうすですり潰し、それを水で流して金を選別し、溶かす。この時に使われていた大きな石臼を形どって作られたのが、文化5(1808)年創業の老舗和菓子店・嶋屋製菓所の「金山石臼最中」だ。
 丸くて厚みのあるパリッとした皮の中に、自家製の滑らかな口当たりの栗あんと小豆粒あんの二層あんが入っている。甘味とコクが絶妙にマッチした風味豊かな2種類のあんが一度に楽しめる、お得で食べ応えのある最中だ。

金山石臼最中
金山石臼最中

嶋屋製菓所 しまや
新潟県佐渡市沢根五十里989-1


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