見出し画像

「金か?」「時間か?」決断を早くする。

久しぶりに、前職から転職した経緯などの雑談です。

新卒から従事していた、某大手インフラメディア企業では、ボクが退職するまで、残業2~3時間は当たり前で、ボクは月末月初の締めの前などは、終電やタクシー、はたまた会社に泊まり込んだことも何度もあった。
まぁ、退職前には、「(形だけの)ノー残業デー」なども設定されて、少しは改善される傾向もあったし、外資や大企業が資本の、体力がある企業だから、ボクが退職した後の感染症蔓延などで、テレワークや時差出勤などの環境も整備されたのかな?とも想像する。

ハッキリ申し上げて、年収はそこそこもらっていた。
最近、落ち着いてきて、ふと昔を思い返してみると、まさに「喉元過ぎれば熱さを忘れる」で、
「そのまま前の会社に継続して就業していれば、やがてテレワークや時差出勤などで、就業環境的に改善されたのかもしれないな・・・」と、うっすら目を細めて考えてしまうことも正直、ある。

だが、しかし!!

しっかり思い返すと、その当時、就業時間と残業と、それに往復2時間の通勤で、ほぼボクは家にいなかったし、家に帰ると、子供は既に寝た後だった。もちろん、家事育児は、何もしていないとは言わないが、最小限しか手伝っていない。
「育休」の制度はあったが、実際のところは「育休」など、営業成績優秀な社員が「ご褒美」として取得するもの、といったスタンスで、ボクのような一般営業事務職が「育休」など取ろうものなら、戻ってきたときに、自分の席があるかどうか、わからないよ!その後、どの地方、どの部署に飛ばされても、文句言わないでね!!みたいな雰囲気が漂っていた。
睡眠時間は1日平均約3時間~4時間、ストレスで、精神的にもズタボロで、誓って暴力は振るっていないが、本当に些細なことでキレて、嫁様や子供に怒鳴り散らしたり、モノに当たり散らして、携帯電話をへし折ったり、ワイシャツのボタンを引きちぎって服を脱いだり、家の壁に穴をあけたり・・・

その他にも、通勤中、電車で隣に座った男性が携帯で通話をしているのが気になって、大声で注意したり、列に割り込んできた高齢者にケンカ腰に怒鳴ったり・・・

そのうち、夜眠れなくなり、朝、ボンヤリした頭で、何度も「このまま線路にダイブしたい」と考えるようになって、そして、ある日家から出られなくなった。
ボクとしては、要は「もう限界だ!」という状況だった。

「金か?」「時間か?」「ストレスか?」
の選択の中で、とりあえず限界に達している「ストレス」をどうにかするために、藁にもすがるような思いで精神科の病院を予約し、診断書を書いてもらって、一旦その会社で休暇をいただいて療養した後、とりあえず部署を変えてもらって仕事に復帰したのだが、根本的な会社の方針は変わらなかった。
結局は、会社を辞めることでしか、その「ストレス」から逃れることはできなかった。

会社を辞めて、ストレスから解放されて、ボクは「金か?」「時間か?」の選択で、迷わず「時間」を選んだ。

家から自転車で15分の看板屋である。
まぁ、正直なところ、「時間」と同時に、ボクがこの時憧れていた「クリエイター」という職種(ボクは看板屋に「デザイナー」として就職した)と、職人だった父親への憧れもあり「モノづくり」の現場で働いてみたい!という強い思いもあった。

ところが、その転職先の看板屋が、とんでもなく前時代的な、ブラック中小企業だったわけだけれども・・・

まぁ、この失敗を間に挟んだことも、今となっては、ある意味社会の厳しさを体感して、いろいろ考え直すきっかけになったから、結果オーライなのかもしれないな。

結局、自分は「どこで働きたいのか?」「何を大切にするべきなのか?」を再度考え直して、ボクにとって実務経験として唯一評価してもらえる、前職の大手インフラメディア会社で培った職歴と、自分が最も働きたい職場で、そして、何より残業が無く、休日や自由になる「時間」が確保される職場、ということを重視して選んで、現在の職場に収まって何とか続けている。
看板屋よりは給料はマシになったのだけれど、最盛期と比較すれば、年収はかなり下がった。しかし、自分が「お金」よりも「時間」を選択し、決断したことなのだから、と納得している。

もしかしたら、ボクよりもっと能力があって、賢い人なら、「お金も、時間も、両方諦めない」という職業、あるいは、フリーランス、個人事業主なんていう選択肢もあるのかもしれないけれど。

しかし、正直、ボクは、あまり「フリーランス」「個人事業主」になることが自分に合っていると感じないし、まぁ、そもそもボクにはそんな特殊技能も、お金儲けをする才能も無いことが、よーくよーくわかっている・・・。
ボクには、なんというか、「学校」的な職場、決められた時間に会社に行って、ある程度気心知れた同僚、上司と、わちゃわちゃ業務をして、決められた時間になったら退社して・・・まぁ、小学校以来、「学校」に通うことが染みついちゃって、未だにその気分が抜け出せなくなってしまったというか、そのスタイルが自分に合っているんじゃないかな。。。
というか、前職、最初の社会人(会社人)生活で、仕事に対して、「目標」を決めて、「やりがい」を持って、「達成感」を味わおう!!とか、営業部署の会社で、上司や周囲から毎日毎日、さんざん言われ続け、上司から叩き込まれながら、「どうだい?目標を達成すると仕事のモチベーションが上がるだろ??」と仕事を押し付けられて、その仕事にボク自身が押し潰されてしまったことに、恐怖と反感を大いに感じてしまう。
今は、毎日、淡々と、決められたことを決められたように繰り返していく、その方が、ストレスなく働けるんですよね。

「時間も場所も自由で、成果物に対して報酬が得られる」という、フリーランスで働くことなど、今のボクには想像できないし、まぁ経験してないから、知らないだけかもしれないけれど、語弊を恐れず言えば、ボクは現状、仕事に対して、そんな「自由」なんて、求めてない。
まぁ、今まで何の特殊技能も勉強してこなかった負け惜しみなのかもしれないけど・・・。
いや、別に勉強してこなかったわけじゃないんだけどねー。Adobe Illustratorや、WEB制作に関わる言語、それに写真、動画編集や、仕事を通じて培ったExcel技能や、Accessを駆使するデータ処理技能・・・まぁ、今、他人が「お金をあげるから、仕事をしてくれ!」といわれても、どれもやりたいとは思わないね。
いやいや、自分の作品のために技能を駆使するなら、出し惜しみしないけど!!

仕事にするよりも、小学校のPTAの記録係として、ボランティアで運動会の写真撮影を頼まれたりする方が、がぜんやる気が出る!!

リアルムーニー劇場の撮影スタイル・・・ 運動会です。

まぁ、人が悩んで物事が進まなくんっているときは、たいてい、「お金」と「時間」両方を惜しんで、その狭間で悩んでいることが多いわけで。
「お金」か「時間」か、どちらか諦めれば、実現に向けて、悩むことなく物事はすんなり進む。

無くした「お金」は、もしかしたら将来戻ってくるかもしれないけれど、過ぎ去った「時間」は、絶対に戻ってこないからね。

何よりも、日々成長する子どもと一緒にいる時間が増えたことが、ボクにとって、何より幸せなことです。

転職経験を通して、「金か?」「時間か?」一方を諦める、その決断は非常に早くなって、悩まなくなったかな。
・・・しかし、ボクの収入が少ない分、うちの嫁様が、働きながら、「お金」と「時間」両方を捻出するために、ボク以上にへとへとになりながら日々奮闘してくれているわけで・・・ボクが早く諦めすぎで、申し訳ないです。ありがとう。。。

もう少しがんばろう・・・そうだ!すこし痩せようと思います。うん。

・・・
そんな、がんばらない、悩まない、生き方の、少しでも参考になればと思い、この文章を書いてみました。

みんな、生きましょう!!ではまた!

この記事が参加している募集

転職してよかったこと

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?