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障害者にとって不登校支援者が向かない理由。その②

 なぜ、学校で頑張って力尽きた自閉症者にとって、不登校支援者はマズイのか?(理由その2)
 それは、コミュニケーションスキルの難易度が超絶高いからである。

 ここら辺は、自閉症だから苦労するというだけでなく、健常者であっても苦労するところだと思う。

 まず、彼ら(わたしの出会った)不登校支援者は一方的に話す。
 こちらが意志を伝えるまえ、話し終えるまえに、こちらの話をカタコトだけで断ち切って、ワカッタ振りして、早とちりして、延々と話す。
 そしてそれが、1hでも2hでも3hでもずっと続く。そのあいだ、こちらが口を挟むことは許されない。
 つまり、双方向のコミュニケーションは不可能ということ。
(対応する窓口の人にもよるのかもしれないが。)
 これが理由の1つ目。

 次に、彼らの口調が激しすぎるということ。
 彼らの話し方は、まるでいつも喧嘩でもしているかのように激しいので、それだけでも、聴覚過敏のある人にとっては厳しい。
 加えて、話の内容も脈絡がないし、しかも非常に早口なので、障害のある人にとっては、その内容を把握するのが難しいということ。
 これが理由の2つ目。

 そして理由の3つ目は、相談者の自主性を認めないということ。
 彼らは相談者に対して命令、指図をする。
 あれこれ指図されるのは、こだわりの強い自閉症者にとっては困難なことだし、とりわけ内心の自由(例えば「友達になりなさい」と言われることなど)について命令・指図されることは苦痛だし、何も自閉症でなくても、自分の頭で考えることを習慣にしてきた人にとっては、いたたまれないことだと思う。

 で、4つ目は、これは話し合いや問い合わせの必要が生じた場合に言えることなのだが、
 問い合わせのためのpathが複雑化・迷路化するということ。
 またそのための窓口も分岐し、それら複数の窓口同士でお互いにたらい回しをしているので、問題が起きた場合でも実質、対応してもらえないということ。
(信じられないことだが、彼らは自分達の不祥事に関する問い合わせや相談を、他の独立団体に丸投げする。)

 そして5つ目は、スタッフがやらかした不祥事を代表者や周囲が把握していない(もしくは、問題について関知しないフリをしている)ので、そもそも問い合わせや話し合いにならないということ。

 6つ目は、彼らに電話をしても、こちらが要件を伝える前に、彼らは関係のない話題や質問を振ったり、電話をすぐに切ったりするので、問い合わせは不可能ということ。

 7つ目は、彼らは約束を守らない。彼らが言ったこと、あるいは合意したことを、なかったことにする。
 また、その理由の説明が長くて回りくどいということ。

 以上の理由で、上記のような不登校支援者は、学校で頑張って力尽きた自閉症者が相談するには不適切といえる。
 そのような団体は、相談者の持つ困難さや苦手なことが配慮されないだけでなく、心理的安全性が担保されていない。
 なぜそのような問題のある団体を、マスコミが長らく※好意的に持ち上げてきたのかが謎だ。

 もっとも、今の時代は不登校支援者といってもいろいろいると思うので、かならずしも前回の記事や上記のような心無いところだけとは限らないかもしれない。

 ちなみに、その団体で生じた他の事件※の被害者も、当該団体との話し合いには難儀したとのこと。
 話し合いを求めて1年間も2年間も3年間も貴重な時間を棒に振るよりは、コストはかかっても弁護士の助けを借りたほうがいいと思う。
(もっともこれにも、まずどうやって障害に理解のある弁護士さんを見つけるか、どうやって費用を捻出するかという問題があるのだが。。。)

 なお上記の具体的な事例については、手記(拙著『自閉女(ジヘジョ)の冒険』)のⅡ章を中心に書いたので、そちらも参考にしていただければ幸いである。◆

(※その団体でのレイプ事件が発覚して以降は、さすがのマスコミもその団体を持ち上げなくなったが、依然、その団体の子団体・孫団体の代表者・関係者が相変わらず各種メディアに頻繁に露出していたり寄稿している現実がある。)

(2024.3.24)

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