ブルーベリーの木についてー福島
福島にある家にはでかい庭がある。庭といっても、境界線のない庭だ。
母は丸い水道管みたいなコンクリートで庭を作っている。
境界線のない庭だと木がどこからどこまで自分の木かわからない。剪定はとりあえず、視界に入る邪魔な枝をぶった切ったと母は言っていた。
震災以来、畑を作るのは嫌になったといって、その丸いコンクリートの中にだけ土と肥料を入れて野菜を植えている。
しかし、ブルーベリー畑を震災前に作ったので、ブルーベリーの木は直に土地に植わっている。
木は移動できないのでそのまま植わったままで、今もブルーベリーの実を収穫している。毎年、根元に木くずをまいて、水はけよくしてあるので水まきは不要である。収穫した実は、震災以後、放射線の検査をしている。
震災後、土地の除染で、車が走る道は表面数センチを取り除いて除染された。除染された後の道は砂利が引かれて、おかげでうちの犬の周りの土も雑草が取り除かれすってんてんになった。うちの山道は車が走りやすくなったが、犬がかわいそうである。
結局、除染とはなんなのか、よく意味が分からない。
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