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Q&A「練習メニューはどうやって作っていますか?」

今回は
ご質問を頂いたので
答えさせて頂くことにする。

ご質問の内容がこちら…

Q、
“いつも練習メニューを公開して頂き、
ありがとうございます!!

森せんせーは
練習メニューをどうやって作っていますか?

良いメニューとは、どういうものですか?

そんなメニューを作るためには
どんなことをしたら良いですか?”


ご質問ありがとうございます。

ご質問にわかりやすく
お答えするために、
まずは「【水泳】とは?」
という内容を投稿させて頂く。

①水泳とは?


【水泳】と言うと、
=競泳みたいなところがあるが、
実は
競泳、水球、飛込、
アーティスティックスイミングなども
これら全て【水泳】に含まれる。

今年の7月に行われる「世界水泳」でも

競泳、
飛込、
ハイダイビング、
水球、
アーティスティックスイミング
オープンウォータースイミング

が行われる。

私が担当するのは
主に「競泳」だが、
オープンウォーターやトライアスロン、
中には水球や
アーティスティックスイミングを
されていた生徒さんもいる。

15年ほど水泳指導をさせて頂き、
これら全て違う「特性」のようなものが
あることがわかってきた。

②競泳以外の特性

競泳は、
壁まで泳げばそこでゴールだが、
オープンウォーターやトライアスロンは
泳ぎ終わり砂浜を走ったあとにゴールがある。

競泳しかやっていなかったスイマーが
オープンウォーターに初参加すると、
水の中で全力を出してしまい、
砂浜を走れず、膝をついてしまったりする。

オープンウォーターやトライアスロン、
そして水球は
水上を常に意識しなくてはいけないため
ヘッドアップクロールが必須になる。

水球、アーティスティックスイミングは
巻き足が出来なくては、
その場に留まることが出来ないため
平泳ぎのキックが上手だったりする。

アーティスティックスイミングは
水中での体のコントロールが試されるため
スカーリング技術には
本当に驚かされることもある。

飛込やハイダイビングは…
もうわかると思うが
飛び込みが芸術だ。

これら全て水の中で行われるので
【水泳】となる。

私は、
スイミングコーチとして
これら全てを
最低限学ぶ必要があると
考えていた。

③「局面」を知る

そこで大切なのは
「局面」を知ることだ。

「局面」とは、
勝負を分ける分岐点のこと。

練習では、
この「局面」のリハーサルを
繰り返すことが重要になる。

水泳の400m個人メドレーに例えると…

最後のクロールで
スパートのためにキックを使いたいので
クロール以外の3泳法では
キックを温存して泳ぐ練習をする。

平泳ぎからクロールに
切り替わったときに
スピードが大きく変わるため
クロールに切り替えて
しっかり加速させる練習をする。

などがある。

私の練習メニューは、
それら「局面」を想定して
作成されている。

レースの後に
「あの練習しておいて良かったです!」
と、言って頂けるよう、
先読み先読みを意識している。

④競泳以外の「局面」

局面を知り、
そこを意識的に練習していくことは
競泳だろうが、
トライアスロンだろうが、
オープンウォーターだろうが、
全て同じことだと思っている。

トライアスロンは、
特にトラブルが多数発生するため、
その都度、冷静な対応か必要になる。

ただしスイムだけは
「何があっても
溺れることがあってはならない。」
と、私は考えている。

両脚がつろうが、
ゴーグルが取れようが、
水を飲もうが、
他の泳者に蹴られようが、
安全を確保できる技術が必須になる。

トライアスロンでは
ウェットスーツの着用が指定されているが、
オープンウォーターは任意であるため、
オープンウォーターの方は特に
このことが特に重要になる。

まさに
「生きる」か「死ぬ」かの「局面」だ。

⑤良い練習メニューを作るには?

私一人で
競泳、トライアスロン、
オープンウォーターなどの
全ての技術や知識を極めることは
到底不可能だが、
「局面」を知り練習に組み込んでいければ、
誰かの役に立つことができる。


尚、
私は自称「競泳の局面マニア」だw

良く
「森せんせーは
引き出しが多いですね!」
と、言われるが、
それは局面の知識量が多いからだと
思っている。

「局面」は
基本的には失敗から生まれる。

失敗をするから
「課題」が生まれ、
それが「成功」に繋がるわけだ。


ただキツイだけの練習。

ただ泳ぐだけの練習。

そこに意味があるか、局面を想定しているか。

以上が私からの
ご質問の答えになる。


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