人生、転職、やり直しゲーム 第1章

【キャッシュカード】

鴨葱(かもねぎ)さんの家を訪問して、
銀行の借入について話し合った。
鴨葱さんは、遠くに息子が1人いるだけで
他に家族はいない。
農業収入があり、
たくさんの金を銀行から借りなくてもいいので
話はサクサク進んだ。

「無能さん、昨日、行った店、面白かったなぁ、
また、連れて行ってけろ」

「鴨葱さん、
また、飲みに行きましょうね。
今日は銀行に出す書類を一緒に作って、
銀行に提出しましょう」

「ええと、融資が出たら直ぐに着工だったナ」

「そうです。
すぐにお引越ししなければなりません。
現在、お住まいの家は壊すので、
パワハラパレスのアパートで生活してもらいます。
畑には、アパートから通ってもらいます。
引越しは、お手伝いします」

「無能さんには、何から何まで世話になるなぁ」

「鴨葱さん、通帳、貸してくれませんか?
横取りしませんよ。
コピーを取って銀行に持っていきます」
「このカードは必要だべか?」
「銀行のキャッシュカードですね。
こちらで預かります」
カードは、銀行から郵送された時の便箋に入っていた。
付箋で暗証番号が書いてあった。

俺は暑い中、車を走らせ、
作成した書類や通帳のコピーを
流石銀行(さすがぎんこう)に提出して、
話を通した。

「鴨葱さんは元々自己資金があるし、
農家としての収入もありますね。
審査は大丈夫でしょう。
後は、ご本人連れてきてください。
正式に契約します」

俺は、会社に帰り、
鴨葱さんのアパートの施行計画表を作成した。
夜の10時までとりかかり、
眠くなったので自宅に帰った。

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