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回復のために、休み、待つしかないこともある

先週、久しぶりに風邪を引いて寝込んでしまいました。

熱が上がったり下がったりして、
「やっと下がった!」と思っても、その日の夜にはまた上がっていたり。

そのうち、だんだんと熱が上がらなくなってきて、
食欲が出てきて、体力が回復してきました。

これは体の回復ですが、
心も同じようなものだと思うのです。

頑張って、頑張って、頑張り過ぎてしまうと、
心は疲弊してしまいます。

そして「頑張るエネルギー」が枯渇してしまい、
やる気が出なかったり、
思うように動けなかったりということが起こります。


それでも、頑張り屋さんは
「こんなんじゃダメだ!」
「もっと頑張らなきゃ!」
と自分の心と体に鞭を打って頑張ろうとします。

だけど、エネルギーが枯渇していたら、
気持ちが伴わなくて、なかなか思うように動けなかったりするんですよね・・

私自身も、頑張りたいのに頑張れなくて、毎日泣いていたことがあります。

強くありたいのに強くいることができなくて、
悔しくてどうしようもなかったことがあります。

「どうしてこんなに自分はダメなんだ!!」
と自分の不甲斐なさに腹が立って、落ち込んで・・


今なら当時の自分に、
「あなたはよく頑張った」と言ってあげたいのですが、
当時はとてもじゃないけど、「どうしようもない自分」を許すことはできませんでした。


ご相談の場でも、当時の私と同じような状態に陥っていて、
それでも頑張り続けている方にお会いすることがあります。

「とにかく頑張る」
「気合いで頑張る」

私自身がそうだったから、その気持ちはすごくよくわかります。

そして、
「そのような気持があるからこそできることもある」
ということもわかります。


だけど今の私は、
「根性論だけではうまくいかないこともある」
とも思うのです。

根性や気合いでどうにかしようとし続けると、
エネルギーはどんどん減っていき、
反対にたくさんのストレスや疲れを心と体に蓄積することになりかねません。

熱があるのに無理をして動いていたら、さらにひどくなってしまうこともあるでしょう。

治りきっていないのに動こうとしたら、ぶり返してしまうこともあります。

捻挫はしっかり治した方がいいと聞いたことはありませんか?
捻挫を繰り返すようになってしまうと困りますよね。

体と同じように心も、回復させるときはしっかり回復させた方がいいし、
そのためにはとにかく休むしかないこともあると思います。

焦ることもあるかもしれないけど、
それが一番の近道なのです。


コラムには、
・やる気について
・「休むことで、だめな人間にならないかな」という不安について
も書いています。

頑張れないのは甘えではありません。
情けないことでもないし、恥ずかしいことでもありません。
あなたの努力や気合が足りないわけでもありません。

きっとあなたも回復する力を持っているはず。

回復のために、ゆっくり休むという選択肢もぜひ考えてみてくださいね。

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