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尿路結石治療体験記~入院そして手術(経尿道的腎尿管結石除去術)

ステント交換から1ヶ月後、とうとう入院手術の日がやってきました。入院は、3泊4日。初日はレントゲンを撮る程度。2日目が手術の日。3日目は術後の様子を見て、問題なければ4日目に退院できるという日程だそうです。

初日、10時に来いというので行って手続きをして病室に案内され、病院着に着替えて後はベッドの上です。一度レントゲンを撮りに行ってこいと言われてレントゲン室に行った以外は何もすることがなく、ただベッドの上にいるしかありませんでした。何もすることがなく暇なので、自然明日の手術のことが頭に浮かびます。そうなるともう怖くてしょうがなくなるので、廊下をふらついたり持ってきた本を読んだりして、何とか手術のことは考えないようにして過ごしていました。

それにしても、尿路結石の患者の多いのにはびっくりしました。午前中に退院してベッドが空いたと思ったら、昼にはもう次の人が入院してベッドが埋まっている。常に満員。これじゃ、4ヶ月も待たされる訳だと思いました。それにしても、なんでこんなに尿路結石の患者が多いのでしょう。食べ物なのでしょうか。ストレスなんでしょうか。医者は、石ができる原因は良く判っていない、体質の影響が大きいと言ってましたが、これだけ多いと何かあるのではと思ってしまいます。

さて、そうこうして何とか日も暮れて唯一の楽しみの晩ご飯が出て、それもあっという間に食べ終わってしまうとまたやることがなく、こんなんだったら明日入院でもいいじゃないかと腹を立てていました。そのうち夜の回診が来て、明日午後3時過ぎに手術をする、手術の時間は2時間と告げられました。3時かよ。また長い待ちの時間を過ごすのかよ。2時間もやるのかよ。つらすぎるよと、暗い気持ちで硬いベッドに横たわるのでした。

2日目は、食事抜きです。水もダメです。代わりに点滴があります。それから、便を出すための座薬を入れられました。下半身麻酔をするので、感覚のないまま手術中に便を出されると困るからとのこと。そんなこと無いだろ、朝出してきたから入れなくていいでしょと抵抗したのですが、やっぱり入れられました。飲み食いできず、点滴もされているので自由に歩き回ることもできず、3時過ぎの手術の時間まで、ただベッドに寝っ転がっているしかありませんでした。そうすると、脊髄注射の恐怖がふつふつと頭にわいてきて、生殺しのような苦痛の時間を耐えておりました。

前の人の手術が長引いているようで、3時過ぎても呼ばれません。こう言う時間は、本当に嫌です。さっさとやってくれ。じりじりしていると、看護師さんが腕に麻酔の注射をしに来ました。あまりに私が恐怖を訴えるので、事前にちょっと眠くなり頭がぽわ~んとする注射をしてもらうことにしていたのです。

注射を終えると、車いすで手術室に運ばれました。手術室なんて行ったことないから、もうドキドキビクビクです。看護師さんはいつものことなので、どんどん車いすを押して進んでいきます。手術室の前まで来ると大きな扉が有り、ああ、ドラマで見たのと同じだとちょっと感動を覚えつつも、緊張でいっぱいになっていました。

手術室に入りベッドに横になるよう言われ横になりましたが、脊髄注射の痛みへの恐怖でまわりがよく見えません。まず脊髄注射をするための麻酔の注射をして、それから脊髄注射をします。横向きになって背中を丸めてという予想していた恐怖の体勢を取り、最初の注射は痛いんですかと聞くと、背中は腕程敏感じゃないので献血の時ぐらいですよ、とのこと。やっぱり痛いんじゃないかと思いつつ、かなり広い範囲を消毒した後、麻酔を打たれました。確かに痛かったですが、やや痛めの注射といった感じで、我慢できないものではありませんでした。その後本番の脊髄注射をしたのですが、こちらは麻酔の注射が効き、全然という程痛くなかったです。麻酔の注射の方が、よっぽど痛かった。

<つづく>

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