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星と鉱石の部屋

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神話を持った鉱物たち

神話を持った鉱物たち

スペクトロライトについて、感想など残しました。

スペクトロライト 珪酸塩鉱物
産出国 フィンランド (ユレマー)
色調 青、緑、オレンジ、黄、桃、紫

日本名 分光石

光に当たっていない時は自らのポテンシャルを静かに収納している。

スペクトロライトを写すのはとても面白い。鉱物面の角度を数ミリずらしただけで、色調がさらっと変化する。

【漆黒の地色から】

この漆黒の基盤を生みだしているのはラ

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水鏡 菫青石

水鏡 菫青石

原生林を散歩していたら、

小さな流れに行き着いて

それが

銀河の様でした。

陽射しが強くて何もかもが白く飛んで

けれどもそれが正解の様に思え、補正をかけずにそのまま写真を撮りました。

いつもは見上げる空の星を、

この日は眼下に眺めたのでした。

幾種かの鉄成分が規則性を持たずに青い塊の中に佇んで、

天の川を映している。

石の内側もそらでした。

スペサルティンガーネット

スペサルティンガーネット

spessartine garnet
満礬柘榴石

ガーネットです。

この原石を見た第一印象は

古代文字の石碑みたい。でした。
面白いなぁ・・と、
しみじみ眺めました。

柘榴石はラテン語の柘榴、
(granatum グラナートゥム)からの由来と言うのが一般的です。

書籍【宝石言葉】によると更に詳細に記してあり、

本来の語源はサンスクリット語の「疲れた」や、ギリシャ語の「年寄り」が、ラテン

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海へ  2023,1,1ひたすら石を拾う!

海へ 2023,1,1ひたすら石を拾う!

石拾いから幕開けた2023年元旦。

綿津見神社から続く浜へと降りたらそこは、サーファーたちの楽園、荒波ビッグウェーブの玄界灘です。

恭賀新年
今年こそは地上から戦地がなくなりますよう様に。住む場所を追われる命がありませんように。

皆様、2023年も宜しくお願い致します。

この日はビーチコーミングに絶好な日和でした。ここでは毎回面白い石を見つけています。以前ここで、炭化した樹木の化石を見つけ

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風景と鉱石

風景と鉱石

大分県 黒岳 男池湧水群

先日アップした風景写真を見て、

その風景を「ラブラドライトのよう。」

と、コメントを下さった方がいらした。

風景を鉱物に例えた感性がとても新鮮で、その感想に深く納得もしました。

本当に、ラブラドライトだったのです。

私は以前、宝石を扱う仕事をしていました。

ショーケースに陳列された宝石の中から、お客様自身に合う宝石と出会われた時のあの笑顔は、そこに立ち会えた

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太陽と水の石

太陽と水の石

熊本県菊池渓谷で石と遊ぶ。

同じ水晶が自宅で朝の陽を浴びると

古代の日本の人は、水晶は氷もしくは水という感性を持っていたとか…。それで水精と名づけたのだと。

ここでは古代人にならい、

水精と呼びたいと思います。