わたしが将来したい理想の暮らし。
7月13日。32歳になった。
30歳を過ぎたくらいから少しずつ「将来、自分がしたい理想の暮らし」についてぼんやりと考えるようになってきた。
そんなときいつも思い出すのは、大学1年生の春休みに行った、オーストラリアのブリスベンでの生活。お金がなかったので語学学校などには行かず、1ヶ月間だけ、素敵な老夫婦の家でファームステイをした。いま思えばすこし特殊だったブリスベンでの生活は、10年以上経った今でも、わたしの「理想の暮らし」として記憶に残っている。
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1ヶ月間わたしがお邪魔させていただいたのは、ブリスベンから1時間くらいの場所にある、カブルチャーという小さな村。とっても広大な庭つきの大きな一軒家で、60代の元気なご夫婦の元で生活をさせてもらった。英語があまりできなかったので詳しくはわからなかったけれど、2人は若いころから一生懸命働いて、いまは悠々自適な生活を送っている。そんな二人だったのではないかと思う。
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この場所で暮らす間のわたしの仕事は、毎朝庭で飼っているニワトリの卵を取ってくること。その卵を使って朝ごはんを3人で食べたことも、なんだかとても新鮮な体験だった。週末には、家で摂れた卵や野菜、フルーツなどをもって、街で開催されているマルシェで販売したりすることも。(わたしは接客ができないので、1日ほったらかされて、ほかのお店でショッピングをしたり、おしゃべりをしたりして楽しんでいた)
そして特に印象的だったのは、夕方の時間。2人は毎日欠かさず夕方になると、ムーディな音楽をかけて、自宅の庭で夕日を見ながら、ワインなどのお酒を飲む時間をとても大切にしていた。何があろうと、毎日、欠かさずに。
今日あったこと、明日のこと、将来のことなどを、日が沈むまでゆっくりゆっくり語り合っていた。時にわたしの英語の勉強にも付き合ってくれた。
まだ子どもだったので、こんな時間の使い方の贅沢さや豊かさについて、当時は何も感じていなかったような気がする。でも今になって友人と「どんな暮らしを将来したい?」という話になると必ず思い出すのは、このときみた夕日の美しさと、ゆっくり流れる時間。
毎朝6時に起きて、日中は自分たちが楽しいと思うことであふれた時間を過ごし、夕方には必ず夫婦そろって夕日を見て、夜は早く寝る。
当たり前だけどかけがえのない、そんな暮らしを送りたい、と心から思う。これからも、たぶんこの決意は変わらないと思う。
理想の暮らしを実際に自分でできるようになるためにも、わたしも今から一生懸命働いて、本当に好きなことだけが詰まった、毎日がごほうびのような時間を過ごしていけるようになりたい。
それが、わたしの理想の暮らし方。
今日も変わらずに、あの2人は夕日を見ながら語り合っているのだろうかなぁ。
ホステルやゲストハウスなどの「地域コミュニティ」を創っている方々に会いに行って、勉強させてもらい、タバタバーに持ち帰ります!