読書感想 鶴見済『人間関係を半分降りる』

心が救われた気がする。




鶴見済さん著『人間関係を半分降りる』を読んだ。

この本では、世間の常識とかこういうものだ。というものに対して、


果たしてそうなのか?そうでない面もあるのでは?

と疑問を投げかけたり、そこからはみ出た、違う価値観選択をしてもいいのでは?という

提唱、提案、実体験に基づく感想が綴られている。

そして、自分はそういった世の中のこうあるべき〜

とか自分が育っていくうちに植え付けられたりしたこうあるべき〜

という姿と、


ありのまま、そのまんまの自分とのギャップ、

そのギャップを埋めなきゃと足りないところ探しやいつも違う自分にならなければと頑張ること〜

そしてそれが頑張れなくなる、そうすることに疲れて動けなくなるやる気がなくなる〜

状態が自分の長きにわたるうつ状態のメカニズムなのかもと思った。

ただ、こうあるべき〜を本当にそうなのかと再考したり、自分の本当のありのままでいたり、自分なりの価値観で生きていくことは、今までやってきてないことだし、怖さや不安、迷いがある。

そういった葛藤しながら読み進め生活いうしている。


また、感じたのが、個人が抱える生きづらさとか苦しさのもとを外の世界、自分を取り巻く世界、社会や常識、規範にあるのではという問題提起をしていて、生きづらさは自分が悪い、自分が変わらなきゃ…という方向性ではないということ。

生きづらさの原因と対策を自分が悪い、自分が変わらなきゃと思ってる自分とその点大きな違いとこういう見方もあるのかという発見というか、衝撃のようなものを受けた。

自分自身は受け入れているというか、

ストレス、生きづらさに対しての対応反応→
我慢する。耐える。気にしないようにする。麻痺させる。慣れる。適応する。自分を偽る、変える

そんな感じだ。

著者の鶴見済さんが生きづらさや社会との関係、原因についての発信や、それを少しでも減らすべく生活の中で実践されていること、その発信をされていることはとても貴重でときに指針や希望や共感が得られるもののように感じた。

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