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未来の起業家へ。成功の確度を上げるための連載を始めます。

「…俺、それでもやりたいです」

付け加えるように、どうしても今やらなきゃならないんです、と彼はいった。姿勢や眼光から、並々ならぬ想いと覚悟が伝わってくる。

それでもあえて、僕は繰り返した。

何も、焦ることはない。危険だって伴う。周りの人も、気が気でない思いをするかもしれない。それに、もっと楽な生き方もたくさんある。

「それでも起業したいの?」

僕の目をまっすぐに見据えて、こくりと頷く。彼の決意は固かった。

「わかった。それなら僕の持てるものすべてを使って手伝わせてほしい」

本気で事業を作ろうという人は珍しい。
新たな起業家との出会いに胸が高鳴っていた。

起業家。僕の中では、己の描いた未来を、どんな犠牲を払ってでも叶えにいくと決めた者のことだ。

<起業家を志す人のためのnote連載>

まあ現実にこんなドラマティックな展開になるかはともかく(笑)、起業したいという若者からよく相談を受けています。

僕は起業家が増えてほしいし、応援したいと思っているから、これは願ってもないこと。

しかしあえて、まずは起業反対の立場を取って話を聞くようにしています。

実際、起業は楽な選択肢ではありません。

頭の中であれこれ妄想を膨らませているうちは楽しいのですが、実際に始めると次から次へと想定外が起こる。そういうことを伝えるのです。

そうすると、多くは迷い、別の選択肢を見つけそちらに流れていきます。

だけど、中には冒頭のような反応をする人もいて。

そういう人は、たくましくも、どこか危うさを秘めています。そんな彼らを僕は起業家だと思っているし、心から尊敬しているし、サポートしたい。

だから、うちの会社(クルーズ)では事業家を生み出すための取り組みをあれこれしているし、僕はnoteを続けようと決めています。

僕自身は起業家ではないし、過去に先輩と一緒に起業した経験があるぐらいです。

が、人よりたくさんの起業家の方々を見てきましたし、このクルーズという会社で10年間、様々な成功や失敗を経営者の一番近くで体感してきました。

そんな自分が実際に見てきたこと、経験してきたことは自信を持って話すことができます。

この記事から始まる連載では、未来の起業家たちがなるべく失敗を減らし、でっかい夢を叶えるために事業を継続していけるよう、うちの会社の事例をできるだけ紹介したいと思っています。

この思いにちなんで、連載タイトルは「ハイグロース(急成長)」としました。

<起業の成功確度を上げるために>

さて、そろそろ「そんなことを言っているお前は誰なんだ」と思っている方もいるかもしれませんので、遅ればせながら軽く自己紹介をします。

経歴はこちらを参考までに↑

はじめまして。

ファッション通販サイト『SHOPLIST.com by CROOZ』を軸に、ショッピングやゲームなどのエンターテイメント領域を中心に、常に時代の変化に合わせて幅広くインターネットサービスを展開している、クルーズという会社で、執行役員・最高広報責任者・CROOZ SHOPLIST株式会社人事広報部長をしている諸戸友です。

僕の肩書きが多いのは、何でも屋みたいな社長特命執行部という立場にいるからです。

やったことのある仕事は、子会社のKPI管理、重要プロジェクトのPM、経営会議や重要会議のファシリテーション、人事、IR活動、ベンチャー企業への投資、広報、ブランディング、労務、財務、経理、合宿のための準備や情報集め、新規事業、M&A、事業提携などなど。

とにかく、上場企業がしっかり運営されるためのあらゆる仕事に一度は手をつけている自負があります。

もちろん、うちよりすごい会社は山ほどありますが、それでも参考になることは多いはず。

というわけで、あなたの起業の成功確度を少しでも上げるため、明日から真似できるクルーズの仕組み、数々の事業に手を出してきたクルーズの失敗事例などをお伝えしたいと思います。

<想定読者は未来の起業家>

先ほども述べたように、想定している読者は未来の起業家です。

未来の起業家とは、社長になりたい人、会社を作りたい人、ということではありません。

起業家とは、自分の人生を捧げてでも、いろんな選択肢を覚悟してでも、いろんなリスクを背負ってでも、成し遂げたいミッション・ビジョンがあって、その実現のために事業を継続して成長させたい人。

僕の中では、こういう人たちのことです。

僕はそういう起業家の方々のことを愛しているし、起業家の役に立てるようガムシャラにやってきたのが僕の社会人人生でした。

今だって、若手起業家のために何かできることはないかと考えて行動しています(最近立ち上がったベンチャーのミッション・ビジョン策定に協力したり)。

こういう話をすると、
「諸戸さん自身は起業しないんですか?」
とたまに聞かれます。

でも正直な話、僕自身にはたいそうな志などないのです。

世の中をこうしたい、そのために自分の人生がどうなってもいい。そこまで思えるものはまだありません。

だからこそ、起業家がかっこいいと思うし、せめて起業家にとって最良の右腕となることで世の中に貢献したい、と考えているのです。

<月2本、実践ワークつき>

最後に、ハイグロース(High Growth)の楽しみ方というか、使い方をお伝えします。

この連載は、イメージですが、起業という入り組んだ迷路を上空から全体像を眺めて解けるようになるのを手助けするものです。

そのため、先に広く全体が見える高さから眺めて、徐々にズームインしていくような流れを取ります。

もう少し具体化すると、土台となる考え方や仕組みといった、抽象度の高い話から始め、徐々に日々の業務をどう精度高く、速く回すかといったところまで落とし込んでいきます。

更新頻度は、基本的に月2本。

毎回、記事の終わりの方にワークを用意します。これは、内容を体験的に理解してもらうためのものです。ぜひ、実践してみてください。

あなたがこのnoteを順番に読んでワークを実践すれば、今後直面するであろう問題の解像度が上がって、変化を起こすためのネクストステップが見えるようになる。

そんな連載になるよう知恵を絞ります。

<応援よろしくお願いします>

今回は、コンセプトや僕の想いをお伝えするプロローグ的な内容でした。来月からが本編のスタートです。

なかなかハードな企画となりそうですが、全力でやりますので、ぜひ今後の記事をよろしくお願いします。

みなさんのフォローやスキ、シェアが活力となります。

ついでに言えば、僕がモチベーションを維持できるような激励の言葉、お待ちしています笑