南柯の夢 鬼籍通覧/椹野道流

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読了日2019/9/5
人には生きる権利と同じくらい死ぬ権利がある。
たとえ他者から後ろ指を差されようとも、当人が人生に満足しきったのなら死ぬこともやむを得ないのかもしれない。
自殺した少女に寄り添っていた友だち。若気の至りと「大人」は笑うだろう。けれど彼女たちは本気だった。
そして生きている彼女が「大人」になったとき、きっと後悔することを私たちは知っている。それが「大人」だからだ。
彼女が「大人」になる日は来るだろうか。
片や蔵から発見されたミイラは、当人が満足したとはとうてい言い切れない生き様だった。対象的な二人の人生に、ミチルと伊月が関わりきった。


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