瀬奈

読書ログはシミルボンor読書メーターに載せた記事の再掲

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最近の記事

世界一やさしい!微生物図鑑/鈴木智順

読了日2024/03/20 蟲師を読むと様々な「蟲」が出てくる この作品における「蟲」はあくまで「蟲」であり、架空の生き物といっていい でもこの摩訶不思議な姿や生態をした「蟲」に似た生物は、この世にいる 微生物と私たちが呼んでいる生き物は限りなくそれに近いだろう そんなことを理由になんとなくコンポスト作りをはじめてみた 微生物、及び菌を見てみたかったのである 堆肥作りは二の次で、とにかく何か菌が見たかった 猫砂の入っていたビニール袋に、庭の土と山の落ち葉と少しの腐葉土を

    • ヤノマミ/国分拓

      https://www.shinchosha.co.jp/book/128191/ 読了日2024/02/06 ヤノマミとは彼らの言葉で「人間」を意味する。 この一文を見てすぐに思い出したのはアイヌだった。アイヌも彼らの言葉で「人間」となる。 他民族はおろか、そもそも自分たち以外の民族という概念がない彼らからすれば、あなたたちは何て名前の民族なのですか? という質問をされたところで答えはないのだろう。自分を形づくるものを見つけるには、自分以外のナニモノかとの比較が必要で、

      • FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣/ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド

        https://bookplus.nikkei.com/atcl/catalog/19/P89600/ 読了日2024/01/23 FACTFULNESSをはじめはFACTFULLNESと勘違いして、何度か打っていた。 FACTFULNESSを翻訳すると「事実の証明」だが、FACTFULLNESを翻訳すると「事実の証明(FACTFULNESSを翻訳しています)」と親切に間違いを指摘した上で、本来訳したかったFACTFULNESSの意味を教えてくれた。 少し前までは機械に頼

        • 二重人格探偵エリザ 嗤う双面神(ヤヌス)/ヴィオラ・カー

          https://www.harpercollins.co.jp/hc/books/detail/9850 読了日2018/6/2 女性の体を生きたまま切断する「ぶち切り魔」を追いかける警察医エリザの目の前に現れた美貌の捜査官ラファイエット、二人は仲違いしながらも犯人を追いかけていくがその姿が見つからない。科学が少しブレた方向に成長したロンドンはあちこちに電気と煙、そして悪人と死体が転がっている。そんな世界観だけでもたまらないのに、謎の過去を抱えた人物たちの豪華共演!ミステリ

        世界一やさしい!微生物図鑑/鈴木智順

        • ヤノマミ/国分拓

        • FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣/ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド

        • 二重人格探偵エリザ 嗤う双面神(ヤヌス)/ヴィオラ・カー

          緑衣の美少年/西尾維新

          https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000213013 読了日2018/6/10 マユミちゃんが探偵団から少し離れなければならない……そのため美少年どもの出番が少ない。さみしい。しかしマユミちゃんの重大な秘密があまりの衝撃的な事実とともに、まさかの形で決着をつけることになろうとは思わなかった。まさか次巻で……? 先輩くんの卒業後を不安に思っていたのに、それ以前とは……。さみしすぎる。扉絵のミチル美形過ぎた。

          緑衣の美少年/西尾維新

          怪奇探偵リジー&クリスタル/山本弘

          https://www.kadokawa.co.jp/product/321712000429/ 読了日2018/6/21 まっぷたつの美女 探偵事務所に訪れたある女性は、恋人の猟奇趣味を不安に思い結婚を悩んでいた……。ところから始まる探偵小説が、まさかの人外探偵だった。アンデッドガール〜を彷彿とさせてくれるが、人外VS人間ということできちんと推理もする。しかし楽しい! おもしろい! 二千七百秒の牢獄 映画に閉じ込められたリジーたちを救うために、透明人間の特性を活かしたク

          怪奇探偵リジー&クリスタル/山本弘

          あのひとは蜘蛛を潰せない/彩瀬まる

          https://www.shinchosha.co.jp/book/120051/ 読了日2018/7/25 ドラッグストア店長の梨枝は年下の恋人と出会い、自分を束縛していたような母との生活から離れていく。ひと筋縄ではいかない人間模様は、まず初めの章に出てきた「蜘蛛を潰せない」あの人から始まる。それきりその人は出てこないのに、いつまでも梨枝の中に生き続ける。蜘蛛を潰せない人に、優しい人に囲まれていながら、それが贅沢で満たされているはずだと自分を偽りながら生きた梨枝が、恋人と

          あのひとは蜘蛛を潰せない/彩瀬まる

          浮雲心霊奇譚 赤眼の理/神永学

          https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-745566-3 読了日2018/7/26 何かに取り憑かれた姉を救ってほしい。八十八は腕利きの憑き物落としである男のもとを訪ねる……おおよその結末は読める話だった。それでも深い家族愛が垣間見える、良い話だった。 女に呪われたせいで眠り続ける兄を救ってほしい。武家の長男、娘、医家、許嫁、色街の娘、身分やしきたりに阻まれながらも人を恋しく想うこ

          浮雲心霊奇譚 赤眼の理/神永学

          機巧のイヴ 新世界覚醒編/乾緑郎

          https://www.shinchosha.co.jp/book/120792/ 読了日2018/7/28 世界万博の見物とされるはずだった機巧人形、イヴが何者かに盗まれる。私立探偵でありイヴを盗んだ日向、イヴを覚醒させた八十吉、イヴと友情を育んだフェル女史、根本は一途だったゴーラム氏とその愛妻、スリーパー……魅力的な人物たちが繰り広げる人間模様を、覚醒したイヴが見続ける。自分に心はあるのか、人々を眺めながら己の内に問い続けている。日向とゴーラム(読み進めるうちにこう思っ

          機巧のイヴ 新世界覚醒編/乾緑郎

          悩み相談、ときどき、謎解き? 占い師 ミス・アンジェリカのいる街角 消えた街角/成田名璃子

          https://mwbunko.com/product/311826400000.html 読了日2018/9/3 ほんわかしていて、あっさり? 特に強く印象に残るストーリーはなかったかもしれない。花子の友人の翠との過去がよかったけど、それがラストに続いたのは予想外。そこからどんどんと心を開いて傷つく花子は、世界と繋がる勇気のない子として成長できるのか。 前作に続けて読むと、花子の成長がひしひしと伝わってきた。前作の物足りなさが帳消しになるくらい一人の女の心の成長が書かれ

          悩み相談、ときどき、謎解き? 占い師 ミス・アンジェリカのいる街角 消えた街角/成田名璃子

          特急便ガール!/美奈川護

          https://mwbunko.com/product/201012000134.html 読了日2018/9/5 配達会社でハンドキャリー便担当として働くことになった吉原陶子は謎の力に目覚め、依頼人と受取人のために奔走する。瞬間移動と言ってしまったらおしまいだけど、想像以上におもしろかった。お人好しの陶子からチンピラ菅野さんと魔物のさおりん、サド社長如月がそれぞれ抱えた過去を絡めながら走り続けて届ける。最高。

          特急便ガール!/美奈川護

          超特急便ガール!!/美奈川護

          https://mwbunko.com/product/201105000725.html 読了日2018/9/7 一流企業からハンドキャリー便担当に転職した吉原陶子が、会社ユーサービスの新人を相手したり、過去に一度だけ起きた配送事故を片付けたりする中、ヘッドハンティングされてしまう。どうなることかと思いきや、思いが強ければどこにでも飛べた陶子と、彼女をそこまで運んだ強い意思に安心して、終わり。続きがないなんて悲しい。シリーズものは作者が完結、と胸を張れるところまで続けきっ

          超特急便ガール!!/美奈川護

          シャロン 死者は神を語らない/田名部宗司

          https://mwbunko.com/product/201112000580.html 読了日2018/9/9 少女失踪事件を追うシャロンは、死人と思っていた少女を救い、彼女のなくした記憶とともに失踪事件を追いかける。未知の力を駆使して事件を解決したはいいが、少女たちの無念が残る。死体を操るという意味では他作でも読んだ経験あり。遺体修復師なのにその要素が見えないのはネタバレになってしまつからか。

          シャロン 死者は神を語らない/田名部宗司

          シャロンⅡ 死者は愛を求めない/田名部宗司

          https://mwbunko.com/product/311760100000.html 読了日2018/9/10 殺された女優の敵討ちとして奔走する女探偵が、遺体修復師のシャロンに協力を求める。強引で嘘を見破るナタリアの性格に少しイライラしつつも、まっすぐに走り続ける強い意思だけは認める。自分が傷つけば周りは傷つかないと思い込んでの猪突猛進も気に食わない。苦手なヒロインとはなかなか巡りあえないので、ある意味貴重。お話はおもしろかった。

          シャロンⅡ 死者は愛を求めない/田名部宗司

          裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル/宮澤伊織

          https://www.hayakawa-online.co.jp/smartphone/detail.html?id=000000013466 読了日2018/9/10 裏世界に入り込んだ少女二人のピクニック。……かわいいお話かと思ったのに、想像以上に怖かった。異世界での話だから身近に危険が迫るわけでもないのだけど、なんだか怖くて怖くてたまらない。小桜と同じようにセロトニンの分泌が少ないのだろう、私は。それでもこういうお話を買い求めてしまうのだから、冴月同様世話ないな。

          裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル/宮澤伊織

          サークル 猟奇犯罪捜査官・厚田巌夫

          https://www.kadokawa.co.jp/product/321804000170/ 読了日2018/9/14 猟奇犯罪捜査班のスピンオフ、ガンさんと死神女史の新婚生活と魔法縁殺人事件を描いた一冊。迷宮入りで幕を降ろす一方、二人の関係性は夫婦よりもさらに深いところで結ばれた。そう思う。だからこそ、現代で二人は組織も越えたバディとして事件を追っているのだ。

          サークル 猟奇犯罪捜査官・厚田巌夫