火星ダーク・バラード/上田早夕里

http://www.kadokawaharuki.co.jp/book/detail/detail.php?no=3116

読了日2018/10/8
治安管理局の水島は、相棒とともに凶悪犯の護送中、謎の現象に巻き込まれる。気づいた時には相棒は死に、凶悪犯は逃走。さらに水島は相棒殺害の容疑者にされていた。ここから相棒の死の真相を突き止めるべく、水島は動き出す。そこで出会ったのは謎の現象を巻き起こした少女アデリーンで、水島との邂逅がアデリーンの人生を大きく変えていく。人工的に生まれない子どもなんていない、子どもはいつでも誰かの手によって生まれてくる。アデリーンは過程が少し違っていただけ。だから自分の確固たる意志を持ち、歩んでいける。宇宙であろうと地球であろうと、生まれがなんであろうと、もがきながら人は生き続ける。敬愛する上田早夕里先生のデビュー作は、先生のすべてがつまっていて大興奮のまま読了した。


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