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子連れ沖縄旅行、ビールでパニック

「平日に自由に家族で旅行に行けるのもあと少しか…」ということで、沖縄に行くことになった。子も、首と腰が座って随分しっかりしてきたし、記憶には残らなくても良い刺激になると信じて。

子連れ旅行はとにかく準備段階からやることが多い。「オムツは何枚?」「調乳できる場所は?」など、色々考えなければいけないし、(直前まで使うため)当日の朝にしかバッグに詰められないものもあり、どんなに周到に準備しても出発前の朝のバタバタは不可避。

ただ、私たちは子連れで飛行機に乗るのはこれで2度目。まるで飲食店のホールバイトのように「じゃあ俺は先に荷物をピックアップしておくから〜」「私はここでオムツを変えて〜」と、チームプレイで前回よりうまく立ち回ることができたと思う。

“食”と“休養”に振り切った今回の旅。準備と移動は多少バタついたものの、ホテルに着いてからは素晴らしい時間が過ごせた。ウェルカムドリンクは「いかにも南国」といった見た目でテンションが上がったし、現地で食べるできたてのタコスは最高だった。(すぐに東京で食べられるお店を探したほど)焼肉を食べた後にどうしてもアイスが食べたくなって、小雨の中ブルーシールアイスに駆け込んだのもいい思い出。

いつもと違う場所でとくに観光もせず、おいしいものを食べてふらっと街を散歩するだけ。「こんな旅行もいいね」なんて言いながら、あっという間に最終日。ふだん子の寝かしつけに奮闘している時間は永遠に感じるのに、非日常の時間は一瞬なのが切ない。

空港に向かう途中、子のミルクコールに応えるために授乳室でスーツケースを開けたところ、ほんのり漂うビールのにおいにいやな予感が鼻をかすめた。(私たちは家族全員分の荷物を1つのスーツケースに入れていた)
いやな予感は的中、旅先でご当地ビールを買うのが趣味の夫が購入したビールが、スーツケース内の金具にぶつかりスパークしていたのだ。(私がスーツケースをはちゃめちゃに押したせいだろう)

喉が渇いたと泣き叫ぶ我が子とビールまみれの荷物、パニックになる私。夫は、子を抱っこでなだめながら「哺乳瓶にビール付いてない?念のため水ですすいで!」などと自分の手がふさがっているのをいいことにバンバン指示をしてくる。さっきまで同じホール担当の頼れるバイトリーダーのようだと思っていたのに、いざアレやれコレやれと言われると腹が立ち「うるさい、今やってる!」と叫び返す始末。穏やかなはずの授乳スペースも一転してカオス。

最後の最後に思わぬところで疲弊してしまった。ちなみにスパークしたビールはよりによって製造中止になっためずらしいものだったらしく、夫はすごくしょんぼりしていた。今になってとても可哀想…。

子連れ旅行はやはり一筋縄ではいかない。(いや、ビールスパークは別に子連れ関係ないか…)

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