加藤文宏

著述家、写真家。論壇誌、その他メディアでの執筆、講演。加藤文名義で日本経済新聞社、文藝…

加藤文宏

著述家、写真家。論壇誌、その他メディアでの執筆、講演。加藤文名義で日本経済新聞社、文藝春秋他から著作発表。インタビュー誌「IJ」創刊|講演・講師承っています。

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固定された記事

反マスク・反ワクチンから抜け出したくなったら

反マスク・反ワクチンをやめたくなったときどうしたらよいか手順やトラブル時の解決法を説明します 反マスク運動や反ワクチン運動に参加していた人たちから、周囲で新型コ…

加藤文宏
2年前
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被災地写真を誇張するれいわ体質 風評と怒りの伝道者 山本太郎研究

(注/タイトル画像は被災地を撮影したものではありません) 追記 2024.5.3 20:35 リードを追加。 2025.5.6. 9:27 Xアカウントが行った輪島市の同一地点からの報告を追…

加藤文宏
4日前
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草津町冤罪事件とフェミニズム/もはやフェミニズムではないJフェミニズムの構造

新井祥子氏が草津町の黒岩町長に性交渉を強要されたと嘘の告発をすると、フェミニズム活動家たちは証言を鵜呑みにして町長と草津町を誹謗中傷した。濡れ衣だったことが確定…

加藤文宏
5日前
43

安倍元首相暗殺事件とそっくり 権力勾配がお題目として利用されるキャンセルカルチャー

加藤文宏 ──権力現象には非対称性があるから「弱い側は無法なことをしていい」と正当化されたのがキャンセルカルチャーだ。そして、こうした「正義に基づく懲罰」が行き…

加藤文宏
13日前
41

会員の皆さんへ/おしらせ

──

加藤文宏
3週間前
20

宮下公園は憩いの場だった 震災瓦礫は3ヶ月で片付いたと語り出す人々

加藤文宏 10年前は遠い昔か MIYASHITA PARKに改修される前の宮下公園は人々の憩いの場であったとか、東日本大震災の瓦礫は3ヶ月できれいに片付いたと語る人々が現れた。…

加藤文宏
3週間前
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安楽死と現代人の「いかんともしがたい」長い時間について

──就職氷河期世代は緩慢な安楽死とも言えそうなやり方で放置されたが、彼らをベッドに横たえて薬剤を点滴して死んでもらうことが最善だったと誰が言えるだろうか。言える…

加藤文宏
3週間前
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きれいな共産党という芝居は喜劇か悲劇か

加藤文宏 はじめに いま、共産党の周辺を取材している。  これまでに共産党二世として角田さん(仮名)を紹介してきたが、他の方からも聞き取りを行ってきた。諸事情が…

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加藤文宏
1か月前
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正義でなければ居場所がない他罰の村──X/Twitter

加藤文宏 はじめに 過日、ある方に「X(Twitter)で正義と他罰が蔓延してますよ」という話をした。その方は「異常ですね」と言い、私もその通りだと思う。  そもそも私…

加藤文宏
1か月前
28

引き裂かれる社会 扇動は分断から始まる

加藤文宏 引き裂かれる社会 車椅子を使用する障害者女性が、事前連絡をしないまま介助者が必要な映画館の席をたびたび利用していたため、会場側から「スタッフのリソース…

加藤文宏
1か月前
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太陽光発電所をめぐる二つの立場からの証言/儲けは二の次という地主たち

加藤文宏 はじめに 上掲のグラフは太陽光発電の発電実績が季節ごと、さらに日々刻々と変動する様子を表している。わかりきったことだが夜間は発電できず、本領を発揮する…

加藤文宏
1か月前
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被災から13年 忘れたいこと 忘れ去られたこと

加藤文宏 あのときの記憶 2011年3月11日14時46分。  私は関東で東日本大震災を経験した。やけに明るい午後だった。このとき、かつて仕事上の知り合いだった原岡が福島県…

加藤文宏
1か月前
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再び共産党二世問題を考える

加藤文宏 発端 会員限定記事「党員の子として生まれて──共産党二世が見た暗殺事件からの悲喜劇」には後日談がある。記事を掲載した翌月末、証言者である角田(仮名)さ…

加藤文宏
2か月前
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生成AIがデマを連れてくる──福島県への蔑視画像問題から

加藤文宏 はじめに 前回、ストックフォトに福島県を蔑視する画像が数多く含まれ、これらが販売されていた問題を制限なしの無料記事で取り上げた。  前掲の記事では、需…

加藤文宏
2か月前
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ストックフォトで販売されていた福島蔑視写真と現在の福島県について

加藤文宏 ストックフォトを知る 福島県を蔑視する画像が販売されていた。原発事故の被害を深刻に見せかけ侮辱的な画像だった。問題となった「オンライン画像マーケットサ…

加藤文宏
2か月前
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13年目──震災の記憶は消えようとしている (Oisixやれいわ新選組など)

加藤文宏 はじめに 東日本大震災について話をしているとき、「それは知らない」と言われる話題がとても増えた。  津波の被害を受けた沿岸部を行脚した若い仏僧を、新聞…

加藤文宏
2か月前
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固定された記事

反マスク・反ワクチンから抜け出したくなったら

反マスク・反ワクチンをやめたくなったときどうしたらよいか手順やトラブル時の解決法を説明します 反マスク運動や反ワクチン運動に参加していた人たちから、周囲で新型コロナ肺炎に罹る人が現れはじめて、中には連絡が取れなくなった人もいて怖い、どうしたらよいのかと私たちに気持ちの迷いを伝えるメールが届いています。 人それぞれ状況が違うでしょう。でも私たちに言えることはひとつ。 「匿名でやっているならフェードアウト。実名を知られていても縁切り」 これだけです。 でも踏ん切りがつかな

被災地写真を誇張するれいわ体質 風評と怒りの伝道者 山本太郎研究

(注/タイトル画像は被災地を撮影したものではありません) 追記 2024.5.3 20:35 リードを追加。 2025.5.6. 9:27 Xアカウントが行った輪島市の同一地点からの報告を追加。 ──この写真に感じる違和感はなんだろう。やはた愛氏が輪島を訪問してX/Twitterに投稿した写真は1477×1108ピクセルと、いまどきの感覚ではかなり小さく画質もよくない。特殊なサイズはLINEで共有した低画質写真のように思える。初夏の日本海側の天候は、かつて生活し幾度も訪ね

草津町冤罪事件とフェミニズム/もはやフェミニズムではないJフェミニズムの構造

新井祥子氏が草津町の黒岩町長に性交渉を強要されたと嘘の告発をすると、フェミニズム活動家たちは証言を鵜呑みにして町長と草津町を誹謗中傷した。濡れ衣だったことが確定してからも、彼らは謝罪だけでなく反省すらしていない。こうしたなか「しんぶん赤旗」の謝罪を評価する者もいるが、吊し上げを先導していた同紙ならびに共産党の責任が厳しく追及される恐れがあったので謝らざるを得なくなっただけだ。共産党とフェミニストは、あなたを「人権が尊重されなくてもしかたない人」とみなして攻撃をしかけてくるかも

安倍元首相暗殺事件とそっくり 権力勾配がお題目として利用されるキャンセルカルチャー

加藤文宏 ──権力現象には非対称性があるから「弱い側は無法なことをしていい」と正当化されたのがキャンセルカルチャーだ。そして、こうした「正義に基づく懲罰」が行き着いた先に、安倍晋三元首相暗殺事件があった。当記事では、キャンセルカルチャーがどのように繰り広げられているか構造をあきらかにする。 キャンセルカルチャーは食いぶちを奪うリンチ キャンセルカルチャーとは、法的な処罰対象にならない発言や行動を問題視して、これらを行った人物に「正義に基づく懲罰」を与えて社会から排除する運

会員の皆さんへ/おしらせ

──

宮下公園は憩いの場だった 震災瓦礫は3ヶ月で片付いたと語り出す人々

加藤文宏 10年前は遠い昔か MIYASHITA PARKに改修される前の宮下公園は人々の憩いの場であったとか、東日本大震災の瓦礫は3ヶ月できれいに片付いたと語る人々が現れた。屋上庭園化前の宮下公園再整備が2011年、震災も同年だが、10余年前は記憶が別物になるほど遠い昔だろうか。 宮下公園の実態 まず旧宮下公園およびMIYASHITA PARKの立地を確認しておこう。  旧公園と現MIYASHITA PARKにかかわる一帯を仮に「宮下公園エリア」と呼ぶことにする。宮下

安楽死と現代人の「いかんともしがたい」長い時間について

──就職氷河期世代は緩慢な安楽死とも言えそうなやり方で放置されたが、彼らをベッドに横たえて薬剤を点滴して死んでもらうことが最善だったと誰が言えるだろうか。言えるはずがない。 加藤文宏 死んでもらいたい人のための安楽死 カナダは2016年に安楽死を合法化した。そして合法化から5年後の2021年、終末期の人に限定していた安楽死を非終末期の人にまで対象を拡げた。このとき不治の重病や障害が進行して取り除き難い苦痛がある人を対象としたが、さらに2024年には精神障害を患っている人や

きれいな共産党という芝居は喜劇か悲劇か

加藤文宏 はじめに いま、共産党の周辺を取材している。  これまでに共産党二世として角田さん(仮名)を紹介してきたが、他の方からも聞き取りを行ってきた。諸事情があり公開しなかった過去の取材記録を読み直してみても、このままでよいわけがないと感じる。しかも、新たな危なっかしい動きがある。  党への献金や募金を苦痛に思う家族がいるのは知られているかもしれない。このうえ、党員の子や孫を「仲間に向かえよう」と地区組織で呼びかけられ、子弟を党員にした人が讃えられているという。子弟らが党

有料
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正義でなければ居場所がない他罰の村──X/Twitter

加藤文宏 はじめに 過日、ある方に「X(Twitter)で正義と他罰が蔓延してますよ」という話をした。その方は「異常ですね」と言い、私もその通りだと思う。  そもそも私たちの生活圏内に、あれほど正義を振り回して、誰かを罰しようとする人はいない。  正義といえば、林智裕氏の「正しさ」の商人だ。同書の内容紹介に──この国に蔓延する「正しさ」の嘘を斬る──とある通り、近年は「正しさ」「正義」の濫用と暴走が目に余る。  そこで、なぜXで正義と他罰がパンデミックを起こしているのか考え

引き裂かれる社会 扇動は分断から始まる

加藤文宏 引き裂かれる社会 車椅子を使用する障害者女性が、事前連絡をしないまま介助者が必要な映画館の席をたびたび利用していたため、会場側から「スタッフのリソースにも限りがあるので、今後はご遠慮頂きたい」と申し送られるできごとがあった。  過去からの経緯と背景を語らぬまま、女性は「悲しかった」「トイレで泣いた」「怒りに変わってきた」「社長と話し合いたい」と映画館を批判した。手順と手続きを経て課題を解決しようとする姿勢がみられなかったため、人々は映画館や社会が罪を問いただされ非

太陽光発電所をめぐる二つの立場からの証言/儲けは二の次という地主たち

加藤文宏 はじめに 上掲のグラフは太陽光発電の発電実績が季節ごと、さらに日々刻々と変動する様子を表している。わかりきったことだが夜間は発電できず、本領を発揮するのは概ね10時から15時くらいの間であり、季節ごと発電量が大きく変動している。したがって電力供給の根幹を担う「ベースロード電源」として使えず、重要が急増したとき臨機応変に対応できない。  こうした実態が広く知られるようになっただけでなく、景観に配慮しないばかりか、環境や地域住民の意思を無視した乱開発が多発したことで、

被災から13年 忘れたいこと 忘れ去られたこと

加藤文宏 あのときの記憶 2011年3月11日14時46分。  私は関東で東日本大震災を経験した。やけに明るい午後だった。このとき、かつて仕事上の知り合いだった原岡が福島県で被災していたのを知る由もなかった。正確に書くなら、彼女のことは何年間も忘れていた。  翌日、福島第一原発1号機の建屋が水素爆発を起こし、パニックが原岡の判断を誤らせた。  原岡が被災地から自動車を走らせ、紆余曲折の末に千葉県に達したとき日付がさらに変わっていた。駐車場ではナンバープレートから「福島の車」

再び共産党二世問題を考える

加藤文宏 発端 会員限定記事「党員の子として生まれて──共産党二世が見た暗殺事件からの悲喜劇」には後日談がある。記事を掲載した翌月末、証言者である角田(仮名)さんから連絡が入った。記事の内容と掲載に異論はないが、個人情報の扱いについて取材時に結んだ取り決めを改めたいというのだ。  取材の4ヶ月後に「ススキノ首切断殺人」事件が発生した。容疑者は共産党員二世の女性で、父親と母親も逮捕された。その後、被害者の人となりや家族の行動などが伝えられ、年末になると長引く鑑定留置について報

生成AIがデマを連れてくる──福島県への蔑視画像問題から

加藤文宏 はじめに 前回、ストックフォトに福島県を蔑視する画像が数多く含まれ、これらが販売されていた問題を制限なしの無料記事で取り上げた。  前掲の記事では、需要があるため画像がつくられ販売されていることと、蔑視画像が公序良俗に反していないとされ販売事業の審査を通過していることを指摘した。  またストックフォトで販売されている、福島第一原発の事故を実際より深刻に見せかけるショッキングな画像に、AI(人工知能)で生成したものが少なくなかったことにも触れた。  原発事故といえ

ストックフォトで販売されていた福島蔑視写真と現在の福島県について

加藤文宏 ストックフォトを知る 福島県を蔑視する画像が販売されていた。原発事故の被害を深刻に見せかけ侮辱的な画像だった。問題となった「オンライン画像マーケットサイト」とは何か。上掲の記事ではiStockとAdobe Stockの例が紹介されている。  iStockはアメリカのワシントン州に本社を置く写真画像代理店Getty Images(ゲッティーイメージズ)が運営し、Adobe StockはPhotoshopなどソフトウエアを開発しているAdobe社が運営する、画像を貸し

13年目──震災の記憶は消えようとしている (Oisixやれいわ新選組など)

加藤文宏 はじめに 東日本大震災について話をしているとき、「それは知らない」と言われる話題がとても増えた。  津波の被害を受けた沿岸部を行脚した若い仏僧を、新聞とテレビだけでなくネットメディアも報じたが、ある人は「知らない」と途方に暮れ、別の人は「忘れたかもしれない」と視線が宙を泳いだ。福島第一原発で水素爆発が発生したのは何月何日だったか、それは一度きりのできごとだったのか、複数の建屋で発生したのか、テレビ報道に釘付けになっていたはずの世代でさえわからなくなっている。  2