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福島県への風評加害・情報災害問題

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情報災害としての福島県への風評被害問題および自主避難者問題について
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記事一覧

理不尽な13年 れいわ・立憲・共産・社民が生んだ虚像とエセ左派・リベラル

理不尽な13年 れいわ・立憲・共産・社民が生んだ虚像とエセ左派・リベラル

──山本太郎とれいわ新選組は、大衆扇動のかぎりを尽くしている。扇動された人々を囲い込めば、コストをかけずに新たな運動が展開できる。こんなことのために、東北被災3県や能登半島の被災地が利用された。れいわ新選組だけでなく立憲・共産・社民の大衆扇動によって増殖したのが、「より平等な社会を目指すための社会変革」とまったく関係ない自称左派・リベラル層である。彼らは「左派・リベラル」を名乗るためだけの戦いを続

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被災地写真を誇張するれいわ体質 風評と怒りの伝道者 山本太郎研究

被災地写真を誇張するれいわ体質 風評と怒りの伝道者 山本太郎研究

(注/タイトル画像は被災地を撮影したものではありません)

追記
2024.5.3 20:35 リードを追加。
2025.5.6. 9:27 Xアカウントが行った輪島市の同一地点からの報告を追加。

──この写真に感じる違和感はなんだろう。やはた愛氏が輪島を訪問してX/Twitterに投稿した写真は1477×1108ピクセルと、いまどきの感覚ではかなり小さく画質もよくない。特殊なサイズはLINEで

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被災から13年 忘れたいこと 忘れ去られたこと

被災から13年 忘れたいこと 忘れ去られたこと

加藤文宏

あのときの記憶 2011年3月11日14時46分。
 私は関東で東日本大震災を経験した。やけに明るい午後だった。このとき、かつて仕事上の知り合いだった原岡が福島県で被災していたのを知る由もなかった。正確に書くなら、彼女のことは何年間も忘れていた。
 翌日、福島第一原発1号機の建屋が水素爆発を起こし、パニックが原岡の判断を誤らせた。
 原岡が被災地から自動車を走らせ、紆余曲折の末に千葉県

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生成AIがデマを連れてくる──福島県への蔑視画像問題から

生成AIがデマを連れてくる──福島県への蔑視画像問題から

加藤文宏

はじめに 前回、ストックフォトに福島県を蔑視する画像が数多く含まれ、これらが販売されていた問題を制限なしの無料記事で取り上げた。

 前掲の記事では、需要があるため画像がつくられ販売されていることと、蔑視画像が公序良俗に反していないとされ販売事業の審査を通過していることを指摘した。
 またストックフォトで販売されている、福島第一原発の事故を実際より深刻に見せかけるショッキングな画像に、

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ストックフォトで販売されていた福島蔑視写真と現在の福島県について

ストックフォトで販売されていた福島蔑視写真と現在の福島県について

加藤文宏

ストックフォトを知る 福島県を蔑視する画像が販売されていた。原発事故の被害を深刻に見せかけ侮辱的な画像だった。問題となった「オンライン画像マーケットサイト」とは何か。上掲の記事ではiStockとAdobe Stockの例が紹介されている。
 iStockはアメリカのワシントン州に本社を置く写真画像代理店Getty Images(ゲッティーイメージズ)が運営し、Adobe StockはP

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13年目──震災の記憶は消えようとしている (Oisixやれいわ新選組など)

13年目──震災の記憶は消えようとしている (Oisixやれいわ新選組など)

加藤文宏

はじめに 東日本大震災について話をしているとき、「それは知らない」と言われる話題がとても増えた。
 津波の被害を受けた沿岸部を行脚した若い仏僧を、新聞とテレビだけでなくネットメディアも報じたが、ある人は「知らない」と途方に暮れ、別の人は「忘れたかもしれない」と視線が宙を泳いだ。福島第一原発で水素爆発が発生したのは何月何日だったか、それは一度きりのできごとだったのか、複数の建屋で発生した

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米山隆一氏「復興より移住」の気味悪さ

米山隆一氏「復興より移住」の気味悪さ

加藤文宏

米山議員は何を語ったのか 能登半島地震で被災者の救援が難航したとき、立憲民主党の米山隆一議員は次のようにX/Twitterで語った。
 「地震前から維持が困難になっていた集落では、復興ではなく移住を選択することを組織的に行うべきだ。現在の日本の人口動態で、その全てを旧に復することはできません」
 「維持が困難だった集落で地震で甚大な被害を受けたところは、多額のお金で復興して、結果被災者

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非常時の情報発信 ──ある被災者の一言から【短信】

非常時の情報発信 ──ある被災者の一言から【短信】


はじめに 能登半島地震から5日後、被災地に住む人から無事を伝える連絡が届いた。あたりまえだが、命は無事でも多くのものを失い、インフラが破壊された影響で生活は不自由極まりない状態だ。
 半島の付け根に比較的近い地域であるため、駆けつけボランティアや思いつきで届けられた物資を目にする機会が多いという。情報が長らく途絶していただけでなく、テレビなどを目にする余裕さえないため、この人は「もしかして、無秩

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原発事故と宗教 あのとき何をしたのか何ができたのか

原発事故と宗教 あのとき何をしたのか何ができたのか


はじめに 今回の記事は、原発事故と宗教の関係を考えるための出発点です。未開拓の分野へようこそ。
 宗教者が原発事故の後に被災当事者を不安に陥れたり、差別的な言動をしたのではないか。過日X(Twitter)上で、このように問われるできごとがありました。
 例として挙げられたのは、被災地の子供たちが被曝して死んでいくとした「葬列デモ」です。2011年9月1日および10月18日に行われた葬列デモには、

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社会運動がつくりだした被害者たち 原発事故から宗教、J事務所まで

社会運動がつくりだした被害者たち 原発事故から宗教、J事務所まで

取材・論考・タイトル写真
加藤文宏

はじめに ALPS処理水で騒いで終わったかと思えば、次はあきたこまちR──こんな話を、騒動の構造をあきらかにしながら論考しようと思う。

彼らは被害者なのか 原発事故に際して首都圏が不安におののき、瓦礫処理では地方都市でも騒がしい動きがあった。
 日本中が動揺していた10余年前、ふと思った。原発事故にまつわるできごとの「真の被害者」は誰だろうか。
 首都圏は放

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反権力としての消費者運動 あきたこまちRの次に狙われるもの

反権力としての消費者運動 あきたこまちRの次に狙われるもの


はじめに 反対運動は、当事者を生み出すことからはじまる──。
 社民党の福島みずほらが、米の新品種あきたこまちRを「放射線育種品種」であると不安を煽ったことから、人気ブランドのあきたこまちが売れなくなったと生産者が窮状を訴えています。
 あきたこまちRは土壌のカドミウムを吸収しにくい新品種で、国が育成したカドミウム低吸収性品種「コシヒカリ環1号」を、従来のあきたこまちに交配してつくられました。

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エビデンスのないデタラメをどうしたらよいのだろう? あの人も悩むくらい考えていた

エビデンスのないデタラメをどうしたらよいのだろう? あの人も悩むくらい考えていた


ことの発端加藤「ことの発端は、田嶋陽子の講演が主催者の品川区によって中止されたできごとです」

原岡「これは、民間が田嶋の講演会をやろうとしていて自治体が中止させたら言論の自由の侵害行為で違法だけど、主催していた品川区が諸般の事情で中止したことだから問題ないという解釈でいいのですか」
加藤「大きな枠組みとして、そうです。品川区は、番組内で田嶋が発言した内容を、人権を扱うフォーラムにふさわしくない

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講演中止となった田嶋陽子氏 放射線デマをめぐる福島差別と言論の自由

講演中止となった田嶋陽子氏 放射線デマをめぐる福島差別と言論の自由


はじめに 東京都品川区内で開催される予定だった「男女共同参画推進フォーラム2023」が中止されました。講演予定だった田嶋陽子がテレビ番組で、東京電力福島第一原発の処理水放出を巡って不適切な発言をしていたことを、主催する区が問題視したからです。
 田嶋は、「そこまで言って委員会NP」(読売テレビ)に出演した際、処理水が海洋放出されると「魚の形態が変わってくるんじゃないのか」と発言しました。来日した

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伝統宗教の聖職者まで怯える 内心の自由を軽々とつぶす もの言えぬ時代の到来

伝統宗教の聖職者まで怯える 内心の自由を軽々とつぶす もの言えぬ時代の到来


はじめに 「怖いから、何も言いたくない」と言う人がいます。
 月額版「筋道のタテツケ通信」の第4回は、第3回で整理した「『根拠』がない不安をでっちあげる大衆扇動」がもたらすものを考えます。
 発端は旧統一教会をめぐるできごとですが、より幅広く社会で何が起こっているかあきらかにするのが当記事の目的です。
 日本社会が「統一教会は悪いに決まっているではないか。自民党はズブズブではないか」と一色に染ま

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