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9月26日(土):シェフよ・・・!

本屋で一緒に働いていた女の子と、会う約束をしていたので、朝からおめかし。服を自分でちゃんと買って、選べるようになってから、おめかしが楽しい。どうせぐしゃぐしゃになるのに、ヘアオイルで髪を整えたりして。つまり浮かれていた。完全に、ワクワクさんだった。

霧雨の中で、傘をさすか迷っていたら、家を出てすぐに、大きな傘を壊した。ひらこうとしたら、壊れた。びっくりした。折り畳み傘をもって出た。

彼女より先にお店についたら結構並んでいて、どうやら待つのに発券番号が必要らしくて、必要な手続きをすませた。電話番号を入力し、呼び出してもらえる機能があって、そんなに待つのかな、と思ったら、結果1時間半ぐらい待ったので、なるほど必要なことだと思った。女の子と落ち合って、おしゃべり。花柄のワンピースが似合う、にこにこ笑うそのひとは、自他共に認める聞き上手で、わたしはよく喋った。弟や実家の犬の話を、ほんとにずっと笑って聞いてくれるので、彼女はすごい。あとで送ってもらった写真のわたしはほんとにたのしそうに笑っていて、彼女はすごい、とずっと思ってる。

ようやく順番がまわってきて、『銀座ウェスト 青山ガーデン』。ずっと行こうと思っていて、でも結局いつもいかなかったお店に、ようやく行けた。誘ってくれてありがとう。にしても、銀座ウェストは、すごい。すごかった。

ここで出されたホットケーキに、ナイフを入れたことがあるかないか。この経験が、今後のホットケーキ人生を大きく左右すると言っても過言ではないと思う。というか、完全に人生にとってプラスになる。口に入れたことがあるかないか、も等しく、経験できて嬉しい、ありがとうとなるホットケーキ。もやは感動の邂逅。それから、寸胴で運ばれてくるホットスフレ。もう登場の演出がすばらしい。厨房から、寸胴で運ばれてきて、寸胴は、ほんとにスッと、気づけばシェフに持っていかれている。シェフよ・・・!ソフトクリームみたいな専用ソースをいっしょにとろかして食べると、これが絶妙で。シェフよ・・・!最後に、これは正直「甘いものを食べたらしょっぱいものも食べたくなるよね★」という空腹テンションで半分こしたBLTサンド。B(ベーコン)L(レタス)T(トマト)サンド。B、がBが衝撃。Bのぶ厚さよ。日頃食べ親しんでいたBLTの薄くてカリカリなのも美味しい、確かに美味しい。でもこのぶ厚さでBLTサンドを作ろうと思ったシェフよ。シェフよ・・・!そして側に寄り添うレモン。ポテトではなくレモン。レモンを添えた、シェフよ・・・!!

ぜんぶどこかで食べたことがあるのに、ぜんぶ初体験だった。まるっとおいしい。これらのメニューがメニューになると決まった時、シェフはきっと飛び跳ねたりガッツポーズをしたり、もしくは踊っていて欲しい、と女の子と話した。ぜひそうであって欲しい。場所と雰囲気が違っていたら、「シェフを呼べ!」と口に出して叫びたい。銀座ウェストはすごい。何度でも言いたい、シェフよ・・・!

女の子が「食はエンターテイメントですよ」と言っていて、わたしはうなずいたはず。食はエンターテイメントで、みんなの心を踊らせるのだ、きっと、ずっと昔から。

感動しながら、食べつつ飲みつつ、最後までよくおしゃべりして解散した。もう一回感動したい。シェフよ、またいきます。感動したまま、眠れて、ほんとうに1日かけて、ずっとよかったよ。


追記:ホールをよく見て、動き回る制服の女性たちの、あの卒のない機敏さ。精鋭、あれこそが。そういった立ち居振る舞い、それからテーブルにかざされた瑞々しいリンドウも含めて、素敵な場所だったのだ。

最後まで読んでくださりありがとうございました。スキです。