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選挙結果振り返り(2023 6.4投票)

 青森県知事選に堺市長選と、注目の選挙が有った週でしたが、それに隠れている選挙で、結構エグい結果が出ています。 それもこれも、まるっとまとめて見ていきましょう。


◎青森県・青森知事選

 正直、ゼロ打ちとなったのは予想通りでした。 宮下候補支持のムードは日に日に盛り上がっていて、もはや「ムーブメント」といえるレベルになっていましたから。 ただ、自民党の多数の議員、県内の多くの首長の支持を受けていた小野寺候補にダブルスコア以上の差をつけてゼロ打ちになるとは・・・ 

 コレで宮下候補が言っていた「青森新時代」に突入していきますが、どうも私は引っかかって仕方が無い。 そうやって難クセつける私を「老害」と言うのなら甘受しますが、それでも、彼が父の死去を受けて急遽市長になった “世襲議員” であるコト。 エネルギー対策に「原発再稼働」を真っ先に掲げているコト(※関電の使用済み核燃料受け入れには明確に「NO」を主張)。 そして、

宮下宗一郎HP より引用)
参政党HP より引用)

 このふたつのロゴ酷似しているコト。 実際、現地取材をした方によると宮下候補の街頭演説現場に参政党の議員(県議か青森市議かは不明)がいたという情報が入ってきています。 このモヤモヤが杞憂に終わればそれでイイのですが、ただひとつ確実なのは遅かれ早かれ、

 この番組に呼ばれるんだろうな、と。 その時の振舞いはチェックする必要が有りそうです。

◎青森県・青森市長選挙

 元商工会議所副会頭の西候補が大方の予想通り当選。 そこまでは見えていたのですが、まさか元芸人の野崎候補が2位に入るとは思いませんでした。
 直接的にリンクしていたワケではないですが県知事選の宮下候補が為書きを贈るなどして応援しており、県知事選挙とのダブル選挙で投票率が爆上がりしたコトも相まって票が集まったものと思われます。
 ただ、そうなると、4月に当選した県議選に当選したのにスグ辞職して市長選に挑んだ関候補の立場は・・・ 法定得票数の25%にも達せず大惨敗。 それなら県議に留まっていた方が良かったのでは? そもそも4月の県議選も青森市選挙区定数10で8位(9位は参政党)と票を獲れる方ではなく市長選出馬自体「無理ゲー」といっても良い状況ですが、それでも県議選で関候補に票を投じた6,452人の有権者の意志のやり場は何処に持っていけば良いのでしょうか。 この “ミス” は、高くつくコトになりそうです。


◎青森県・五戸町長選挙

 “2期目を目指す現職” に対する方が、現職より16歳年上で2016年から2回連続「町議選」に落選している方の一騎打ち、ではこういう結果となって然るべきでしょう。 これ以上語るべきコトは有りません。


◎千葉県・市原市議会議員選挙(定数32/37名)

 現職26人、新人6人が当選し現職1人、新人5人が落選。 党派別では自民の10人、公明の6人、立憲の2人、維新の1人、参政の1名(←趣味が「パン屋めぐり」)、地域団体「いちはら市民ネットワーク」の2人の各公認候補が全員当選しました。 更にトップ当選した無所属新人にはバックに強力な組織が有ったのではないかという噂があり、それが自民系で自民会派に入ってしまえば自民は改選前の議席を上回る形になります。
 ところで、唯一現職で落選した方は、立憲の議員と会派を組んでいた無所属の候補。 やはりジリジリと立憲の支持が落ちているのでしょうか(←この部分、別選挙の “フリ” になっておりますので覚えておいてください)。


◎東京都 東京都議会議員補欠選挙・大田区選挙区(欠員2/6名)

 勢いに乗る維新や選挙期間中に小池都知事が2回も応援に入った都ファの候補がいる中、足立市長選に出馬し都議を辞職し、自ら空けた補選に立候補した無所属候補(元都ファ、現在立憲や共産が自主応援)と自民の元職(塩村文夏都議(当時)にヤジを浴びせた影響で前回落選した方)が当選しました。
 元都ファの元職は候補者で唯一、神宮外苑伐採問題や中学校スピーキングテスト(ESAT-J)に反対している候補で、それらを争点とする有権者の票を集め順調に当選。 あと、もしかしたら未だ都ファの候補だと勘違いされている方も一票投じたのかもしれませんね。
 そして自民党候補。 先日、公明党が東京では自民党に協力しないとしてから初の選挙となりますが、情報によると支持母体の創価学会は学会員に対し「自民候補に投票するな」とすら言わず、選挙があるコトすら知らせなかったそうです。 そうなると投票するコトは「徳を積むコト」とされる学会員は投票に行かなかった可能性すら有ります。 実際、自公が組んでいた4月に行われた区長選で当選した自民候補が約10万票獲っていたのに対し、今回の自民候補は約4万票しか獲れていません。 本人の不人気や週末に大雨が降った影響もあるでしょうが、この違いが果たして公明の協力を得られなかったからなのか、否か。 自民は当選したとはいえ分析を急がなきゃいけない状況です。
 そして、柳ケ瀬参院議員の地盤である大田区で敗れた維新に前述の通り小池都知事の協力が厚かったのに維新の新人にすら及ばなかった都ファのダメージも、結構なものだと思われます。


◎埼玉県・蕨市長選挙

 日本で唯一共産党籍を持つ市長として知られる頼高候補が5選。 須賀候補は圧倒的な強さを誇り前回は対抗馬が出なくて無投票当選になるほどの方で、且つ共産以外の党がほぼ全て須賀候補支持に回ったのですが、それでも勝てない。 こうなったら誰が出ても頼高市長を倒せないという状況になっているといえるでしょう。 しかし、5選は、長い。 そろそろ後継者を決めなければいけませんが頼高候補だからこそ得られている票だというコトは本人が最も痛感しているコトでしょうから、4年後の判断は注目する必要があります。

◎埼玉県・蕨市議会議員選挙(定数18/23名)

 現職10人、元職2人、新人11人が立候補し、党派別では公明3人、共産4人、維新1人が当選しました。
 そして、落選したのが、立憲です。 現職が引退し息子(30歳)が後継として立候補しましたが世襲が批判されたと思われるのと、配信者経由で得た現地の情報によると、候補者個人の評判が宜しくないとの話もあり立憲は候補者選びに大失敗してしまいました。 市原市議選で会派を組んでいた無所属の現職が落選したコトと合わせて、相変わらず立憲にはダメージがドカンドカン襲ってくる状況です。


◎山梨県・丹波山村長選挙

 「今週の選挙紹介」の際に「“現職の2期目” という本来盤石の選挙に役場の総務課長という内部の幹部クラスが出るというのは、もしかしたら現職の評判は良くないかもしれない」と書きました。 その見立てが正しいかどうかは分かりませんが、結果として現職が僅か3票差で敗れてしまいました。
 ちなみに投票率は、14年ぶりの村長選だったというコトもあり、驚愕の92.22%! 民意が充分に反映された上での選挙結果ですが、投票率が高いが故に村が二分された選挙となったでしょうから、このアト軋轢が生まれなければイイのですが・・・(もちろん投票率が高いのは手放しで素晴らしいコトです)


◎大阪府・堺市長選挙

 前回大接戦の末勝敗が決した二候補による再戦。 ただ維新の勢いが増している現状では、新人は前回より厳しい戦いになるだろうと思っていましたが、まさかゼロ打ちとは・・・
 大阪府、大阪市と連携を取るためには同じ党の首長でなければならない。 という発想で入れた方も多いのでしょうが維新の功績なんて、大阪の注目度が増して街が明るくなった、ように見えるコトぐらいでしょうが、それこそ大阪府民が望んでいるコトならば、仕方ないのでしょう。
 ただ、梅村みずほ参院議員の “狂乱” っぷりが話題になった中でこの結果。 関西の報道媒体がこのコトを大きく報じていないという話も有りますが、もしあの大騒ぎを「みずほさん頑張ってる」と捉える有権者がいたとしたら、、、  もう手の施しようがないですね。 それでイイのかなぁ・・・


以上となります。
当選された方々の御活躍をお祈り申し上げます。



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