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胃液は強酸性なのに、どうして胃は溶けないの?

Q.胃液は強酸性(PH1)なのに、どうして胃壁は溶けない?

A.胃粘液によって胃壁が保護されているから

「人間の皮膚は弱酸性(PH4.5~6.0)」
流行りましたね(*^_^*)
体液は中性PH7.2。

優しいですよねぇ。

なのに
「胃は強酸性PH1.0前後」
なかなかパンチ効いてますよね。
他にも膵臓はアルカリ性…とか言い出すときりがないのですが、

それぞれに役割があってそうなっています。

今回は胃液のPHがどうして
「強酸性」
なのかについてお話ししたいと思います。

理由があってそうなっているという事を知っておくと良いですね。

胃壁が強酸性であるのには2つの理由からです。
①殺菌
②ペプシンの活性化

では順番に解説していきましょう。

①殺菌
口から入って一番最初に入るのが胃、つまり食べ物に付着した細菌などをやっつける必要があるのです。体にとって有害なものを一番早くにつぶしておくという事ですね。

②ペプシンの活性化
タンパク質の分解酵素ペプシンが活発に活動しようと思った時に、強酸性の環境が最適だからなのです。

ここで②のタンパク質を分解してしまうのに胃壁は溶けないの?
という疑問が出てくる訳ですね。

胃粘膜(胃壁)から胃粘液が出ており、
胃壁に薄い膜を張るため、胃液に溶かされないで済んでいるのです。
ただ、これが加齢やストレスで、分泌トラブルが起きる事により胃に穴があく(胃がとかされてしまう)という現象が起きます。

これを胃炎や胃潰瘍などといいます。

健康な胃粘液の分泌が十分で、胃液とのバランスがとれていれば、胃は溶かされないという事ですね。

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