もわりー

旅エッセイ(ほぼヨーロッパ)、日常の出来事などを綴ったエッセイ、短編小説などを書いてい…

もわりー

旅エッセイ(ほぼヨーロッパ)、日常の出来事などを綴ったエッセイ、短編小説などを書いています。旅行、ガーデニング、音楽、読書、かわいいもの、そしてネコが大好きです。 日本→ウィーン→現在イギリス在住です。こちらでも記事書いています。https://mowary.com

マガジン

  • エッセイ

    日々の生活の中で感じたこと、思ったことなどをエッセイに綴っています。各記事2000字から3000字程度です。

  • 日記・海外生活

    その時の出来事や思いなどを友人にお手紙を書くように日記に綴っています。

  • ヨーロッパ 旅エッセイ

    ヨーロッパの各地を訪れた時の景色、出来事、思い出などを綴っています。各記事2000字から3000字くらいです。

  • 短編小説

    2000字から3000字程度の短編小説です。日常の出来事を題材に自由に書いています。

最近の記事

喜んで、戸惑って、そして明日も元気に

病院にいる父に会いに行きつつ、引き続き日本での生活を続けています。 日本を離れて20年以上、久しぶりに日本で暮らしてみると、嬉しいことや困ること、色々あります。 *** レストランに入って席に案内され、メニューを決めます。その後で、なかなか注文を取りに来てくれないこと、店員さんを呼びたくてもなかなか気づいてもらえないこと、よくあることですよね。けれど、日本にはそんなことでヤキモキする必要のないレストランもあるのです。 注文はテーブルの上のタブレットに入力するだけで終了、店

    • 「どこでも住めるとしたら」の答えは?

      「どこでも住めるとしたら?」 20代半ばの私にこの質問をしていたら、迷うことなくヨーロッパに住みたいと答えていただろう。 それから実際にヨーロッパに移住した私の今の答え、それは、 「日本とイギリスを行き来して暮らしたい」 * ヨーロッパへ移住して以来、初めて少し長期的に日本に戻っている。 先週末は、母と姉家族と一緒に、神奈川県松田町の河津桜を見に行った。 その場所は、河津桜の名所としてテレビの情報番組で紹介されていた。画面いっぱいに映し出された美しい桜に惹きつけら

      • 少し、旅をしました

        最近少しずつ春めいてきましたね。かわいいお花が開いている姿を見ると、とても癒されます。 そんな中、先日ちょっと旅をしました。 電車の中でお弁当も食べて。 あら? もわりーは一体どこを旅したの?  ヨーロッパにもそんな駅弁あるの? と思われた方、いらっしゃいますでしょうか? はい、私は今再び日本に帰国しております。 新幹線に乗って、それから特急に乗り換えて瀬戸大橋を渡りました。 遠くまで広がる青い瀬戸内海を車窓から眺めてきました。 そして、降りた駅ではこの方に迎えら

        • ローマ ー そして『テルマエ・ロマエ ノヴァエ』から感銘を受ける

          卒業旅行でイタリアに行きたい、と姪から相談を受けた。ローマ・フィレンツェ・ヴェネチアを列車で周りたい、中でもやっぱりローマは時間をかけてゆっくり見たいと思っていると。 そう、ローマと言えば見どころはたくさんある。 スペイン広場、スペイン階段。 ローマの話をしているのに、いきなり名前にスペインが登場してしまったが、ここは近くにスペイン大使館があることからこう呼ばれている。 ここにきたら、ジェラートを食べなければいけない気持ちになる。 映画『ローマの休日』でオードリー・ヘプ

        喜んで、戸惑って、そして明日も元気に

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        • 日記・海外生活
          25本
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          40本
        • ヨーロッパ 旅エッセイ
          29本
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        記事

          ハッピーバースデー・モーツァルト

          1月27日、オーストリアのザルツブルグで、モーツアルトが誕生した日。 毎年この時期になると、ザルツブルグでは”モーツアルト週間”という名で特別な演奏会が開かれる。 モーツアルトの名前を知らない人はおそらく世界中を探してもかなり少数であろう。あまりにも有名なので、あえてモーツアルトって誰? と考えることもないかもしれない。私にとっても、モーツアルトは特別な存在ではないように思っていた。けれど実は、モーツアルトは知らず知らずのうちに私の中に入り込み、私の生活に音楽で彩りを与えて

          ハッピーバースデー・モーツァルト

          1月がはじまりやってみた、 そして 、気づいた

          1月になると、新しいカレンダーに変わります。 皆さんは部屋にカレンダーを飾りますか?  スケジュールもスマホで管理されることが多い世の中になりましたが、それでもやはり、私は部屋にカレンダーを飾っています。ふと顔を向けるだけで、ひと月分の数字をみながら予定や計画をあれこれ整理できるのだから、便利じゃないですか。 カレンダーはもちろん便利なだけではありません。お気に入りのインテリアの一つという役割も果たします。毎日目にするのですから、カレンダー選びには慎重になりますよね。

          1月がはじまりやってみた、 そして 、気づいた

          映画『グリーンブック』 ー ドン・シャーリーの想い

          以前から気になっていた映画があった。 『グリーンブック』 お勧めの映画としてこのタイトルを何度か見かけていた。そして私は、この映画をただ「黒人ピアニストのお話」として認識していたのだ。映画のタイトルの意味も理解せずに。そしてようやく、クリスマスにこの映画を見ることができた。 時は1962年、アメリカで生まれ育ったイタリア系男性トニー・ヴァレロンガの話から始まる。彼はニューヨークのナイトクラブ「コパカバーナ」で働いていたが、クラブの改装で休業となったため職を探すことになる。

          映画『グリーンブック』 ー ドン・シャーリーの想い

          久しぶりのnote ”今こんな気分”を綴ってみる

          11月に3週間、日本へ一時帰国した。そしてこちらロンドンに戻ってきてからもうすぐ3週間。気がつけば来週はクリスマス。 しばらくnoteからも遠ざかってしまった。 こちらに戻った翌日から、仕事には復帰していた(在宅だが)。けれど仕事以外では、一時帰国前の日常生活を取り戻せずにいた。時差ぼけのせい、疲れのせい、その言い訳は1週間経過すると使いづらい。冬のヨーロッパは日照時間が短く、夕方4時には暗くなるからなかなか体がついていかないよ、そう言ってくれる人もいた。確かにそれもあるだ

          久しぶりのnote ”今こんな気分”を綴ってみる

          未来列車に乗って、過去の大切な気持ちを思い出した

          こんにちは。 私は今日本にいます。 4年ぶりに一時帰国をしております。 今年は絶対に帰ろう、そう思いながらなかなか帰国の日にちが決められませんでしたが、決意させてくれたのはこの日のイベント。 F-BLOODのコンサートに行ってきました! え、誰? と思われた方もいらっしゃると思います。 しかし、チェッカーズをご存知の方は多いですよね(きっと)? チェッカーズのボーカル、藤井フミヤさんとサックス奏者の弟、藤井尚之さん2人のバンドなのですよ。 藤井家のFからきているのです

          未来列車に乗って、過去の大切な気持ちを思い出した

          『べにはこべ』ーフランス革命期の英仏歴史ロマン

          あ、これは電子書籍ではなく紙の本で読みたい。 表紙を見て、訳者の名前を見た時に直感した。ハンガリーの生まれだが、イギリスへ移りそこで小説家として活躍したバロネス・オルツィのベストセラー『べにはこべ』。そして訳は、あの『赤毛のアン』シリーズを翻訳したことで有名な村岡花子だった。日本にいる友人から、今年の誕生日プレゼントは何が欲しい? という大変ありがたい質問に、この本をリクエストした。 時は1792年。この頃の英国といえば、ハノーファー朝の国王ジョージ3世が君臨するジョージ

          『べにはこべ』ーフランス革命期の英仏歴史ロマン

          街を歩けば心がほっこり

          パソコンに保存している画像の中に、心がほっこりする写真を見つけました。通りがかりに見つけて心が和み、スマホの中に収めた写真でした。思いがけずうれしい出会いがあり、写真に残すことってありますよね。 確かあの時も、そういえばあそこでも。見つけた時は、優しい気持ちになれたのに、いつの間にか忘れてしまっていた写真たち、今日はそんな出来事を集めてみました。 お店や飲食店が立ち並ぶ、近所の賑やかな街。ふと壁に目を向けると、一面に大きくかわいい絵が描かれていました。 それは「チャールズ・

          街を歩けば心がほっこり

          エジンバラーそれぞれに想いをかかえて歩く

          2022年9月11日、エリザベス女王の棺はスコットランドのバルモラル城から、エジンバラのホリールード宮殿へと移された。エリザベス女王の棺へ哀悼の意を捧げるべく、沿道には多くの人々が集まっていた。翌日、棺はセント・ジャイルズ大聖堂に移され、24時間体制で一般の弔問が行われた。真夜中に大聖堂へ行くのだろうか、と疑問を抱いた私が愚かだった。弔問の列は24時間途絶えることはなかった。 テレビの画面に映るエジンバラの街並みを眺めながら、再びそこを訪れたい気持ちがあふれてきた。 小高

          エジンバラーそれぞれに想いをかかえて歩く

          別世界を彷徨っていたような1週間

          英国に新しい首相が誕生した月曜日。 堂々とした利発な女性の姿がテレビ画面に映し出される。 喉が痛い。咳が止まらない。体がだるい。2日前にキットを使って検査をしたときは陰性だった、風邪をひいたのだ。そう思い込み1日仕事をした。けれど、どうやら熱っぽい。そして、再び検査をした。今まで見たことのない線がもう一本現れた。陽性か。こんな忙しい時に。 朝からパソコンに向かう火曜日。 体はだるい。けれど幸い昨晩ほどの熱はない。とにかく仕事を片付けて、少しの時間でも横になりたい。 時間

          別世界を彷徨っていたような1週間

          ちょっと冒険してヴィンテージマーケットへ

          8月最後の月曜日はサマーバンクホリデー。祝日が少ない英国での貴重な3連休だった。特にどこかへ出かけるでもなく、家で自分の時間を過ごした。私にとっての大切な時間。 以前見かけたポスターが気になっていた。ヴィンテージマーケットのお知らせ。 この3連休の最終日だ。ヴィンテージやアンティークマーケットと聞くと心が躍る。家から歩いてすぐの公園で開催されるのだから、是非行きたい。 しかし、私は迷っていた。この日は夫は家でやらなければならない案件が入っており、行くなら私一人で行かなけ

          ちょっと冒険してヴィンテージマーケットへ

          ファンタスティックorテリブル!? Mr.フォックス

          家にいると、2階の窓からテラスの前を流れる小川を眺めることが私の習慣となっている。春から初夏の季節は特に、楽しみにしていることがある。水鳥たちがヒナを連れて登場する時期なのだ。 2年前、水鳥のバンがうちの目の前に巣を作り、ヒナたちが誕生し、川に降りてきた。やがてヒナたちが巣立っていった後も、冬でもバンはこのあたりに現れていた。 去年はオシドリがヒナと一緒にやってきた。その時の様子は去年noteでも紹介させてもらった。 バンも去年もまたうちの前に巣作りをしたけれど、結局ヒ

          ファンタスティックorテリブル!? Mr.フォックス

          愛しき夏の日々

          7月もあっという間に過ぎ去り、8月に突入です。夏真っ盛りですね。皆さまは夏はお好きですか? 私は夏が大好きなのです。けれど、私の仕事は夏はとても忙しくなります。ここ2年間は、幸いと言うと語弊がありますが、穏やかな夏の時間を過ごすことができたのです。しかし、今年の夏はまた忙しくなりました。 いつも時間に追われ、次から次へとやることが出てくる日々。1日の終わりにはグッタリです。それでも、2年前までの忙しい日々と今年はちょっと違います。在宅勤務ができるので、通勤のストレスがあり

          愛しき夏の日々