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白と黒をつけない

去年、ニトリでグレーのカーペットを購入してから、なんとなくグレーが好きです。白と黒をつけたくないという自分の気持ちとも合っている、と感じます。

私は今という時代に生きて、その恩恵もたくさん受けているし、今までいろいろなことを好きになったし、嫌いになったし、飽きたし、熱狂的になったし、それが今もずっと続いている。だから一概に「生きづらい」とか「今の世界を否定したい」と言うことが、今を生きると言う現実から逃げたいだけの言葉なのも理解している。

そしてあえて主語を大きくすることで、ある特定の人々を否定してしまうこともわかっている。気をつけて言葉を使用したいという気持ちはあるが、なんとなく自分も含めて、今の人々はわからないということを否定したい人々が多いように、生き方として潔癖症の人が多いように、思う。

でも生きることって、ひたすらに無駄だし、意味不明だし、謎だし、イライラするし、モヤモヤする。死ぬまでに地球と一緒にただ歩いているだけだと思う。

以前は毎晩寝る前に、明日は朝6時にアラームをかけて、シャキッと起きて、良い感じの音楽(多分私にとってはエド・シーランとか)を聴きながら、カーテンを開けて、コーヒーを淹れて、フランス語を勉強して。お昼は素敵なお洋服を着て、おしゃれなランチを食べて、家に帰って映画鑑賞と読書をして。晩ごはんは少なめに食べて談笑しながら猫を愛でて、長風呂をしてゆっくり休む。

みたいな完璧な1日の過ごし方をしたいと思っていた。でもある時気づいた現実は8時くらいに「もうこの世が終わればいい」とか呪いながらしんどい顔でカーテンを半分くらい開けて、死にたいと思いながらとりあえずヤクルト1000飲んで、ぼーっとアマプラ見て、お腹すいたから適当にあるものを食べて、食べたら眠くなるから昼まで寝て。お腹すいたから近くのラーメン屋さん行って美味しいラーメン食べて(ここは最高)、帰ってきて疲れたからYoutube見ながらゲームして、気づいたら寝たら18時くらいで。適当に寝たからちょっと風邪っぽくなって鼻水が止まらない。とりあえず薬飲んで何にもしてねーなーって思いながらとりあえずnoteやブログ書いて、今に至るという。夜はさっとシャワー浴びて、また寝る。

北海道のラーメンは最高。。。

理想と現実って本当かけ離れている。自分がそうしてるのも理解した上でなんでこうなるんだろうね?って思う。というかなんでこんな無理した理想を持ってしまうんだ?

だって理想の生活をずっと続けてたら多分どっかでしんどくなってリアルに自殺すると思う。そんな現実的ではない夢を見てしまうのは、生活を切り売りしている芸能人や「インフルエンサー」的な人々の生活にどこかしらの影響を受けているのかとも感じる。

だからこそ、もう夢を見るのをやめて、リアル30代後半の独身実家暮らし女の生活や堕落した日々を書いていく。女性に夢見ている誰かの夢を壊したいと思う。人間なんてわからないことしかないし、意味不明なことばかりだし、いっつもぐちゃぐちゃだよ。

ただ単につらつらと書くことしか脳がないけれど、こういうことを書きたいと思ったのも、以下の武田砂鉄さんの本に勇気をもらったからだ。全編通して「わかりにくくて良いじゃん」と肯定してくれている文章がとても好きだ。ぜひ読んでほしい。怠惰すぎて新刊か調べていないのですが「なんかいやな感じ」も最高だったのでぜひ読んでほしい。

さて、そんな感じで怠惰に過ごした1日が終わる。優しい母は出来損ないの私でも今も可愛い娘のように扱ってくれる。夜ご飯はひな祭りの日だし、手巻きだねと用意してくれる。心から感謝しかない。彼女が死んだら私はどうなるのだろうといつも不安に過ごしてしまうから、ずっと生きていてほしいと思う。依存しているけれど、何より続くことを願う幸せな日常なのです。