詩142「殺められた声」

「殺められた声」

言論の封殺によって青磁は艶を失くし
表現の自由によって芸術は悪用される
ひび割れたんか?と等と耐えねばなるまいか
稚拙に暴れるほど下品じゃなかったし
人は命の前にすべてを涸らし
スーパーマーケットの前で小銭を握り
その声をじっと押し殺していた


Masanao Kata©️ 2023
Anywhere Zero Publication©️ 2023

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?