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馬を知る~馬とひとの係わり~

はじめに

アラブ競馬の廃止や地方競馬の規模縮小等により2012年には6,837頭まで減少しましたが、再び増加に転じ、2022年の生産頭数は7,782頭となっています。

JRAホームページより

2022年の生産頭数が7782頭という数字は、軽種馬、いわゆる競走用馬の話です。
その他に重種馬や日本在来馬がいます。
それぞれ名前は聞いたことがありますが、以下わたしの頭の整理の時間です。

馬の種類

「馬の種類」で検索したら、27種や32種といった数字が出てきました。
250種類という数字も。
調べることも大変だし、覚えることも出来ないと思ったら、大きく分けて5種類という記載があり、こちらを入口に。

・軽種
・中間種
・重種
・ポニー種
・在来種

馬とひとの係わりを考えているひとがいます

いまでこそ、馬を見ることは特別なことですが、農地耕作では欠かすことのできない労働力でした。
それが農地耕作用機械に取って代わり、いまでは少し距離のある動物になったという印象です。
そんな中で、馬に着目しているひとたちがいることもわかりました。
馬と共に生きるくらし。

日本在来馬(和種馬)とは、永年にわたり日本人と共栄し地域の文化と密接に関わってきた馬のことです。小柄のわりに力が強く、比較的温和で扱いやすいという特徴があり、農耕馬に非常に適しています。雑草やわらなどの粗飼料だけでも生きられ、寒さや病気にも強いため、田畑を耕したり荷物を運搬したりする働き手としてはもちろん、その糞尿を肥料として用いることで、循環型の農業が成り立っていました。南北に細長い日本では、昔からその地域特有の風土に合った文化が育まれ、在来馬もそうした風土に適応し、その文化の担い手として人々とともに生きてきました。しかし、明治時代に入ると、軍馬に向かない在来の牡馬は「馬匹改良」と称して去勢させられ、外国品種と交雑して大型化が図られました。この結果、多くの地方では短期間の内に在来馬が消滅することになりました。現在日本に残っている8種の在来馬(北海道和種馬、木曽馬、野間馬、対州馬、御崎馬、トカラ馬、宮古馬、与那国馬)はいずれも離島や岬などの交通が不便で「改良」を免れた品種ですが、すべてを合わせても2000頭に満たず、絶滅の危機に瀕しています。

https://tef-horse-plowing.jimdofree.com/
より引用

馬とひとの古くて新しい関係

そもそも、馬は自然にいるイメージではなく、家畜のイメージが強い動物です。
馬の家畜化の歴史を検索してみました。
それによれば、5,000年前。
場所はユーラシア大陸だといいます。

いまから約5千年前、それまで食料として狩猟の対象であった馬(ウマ科ウマ属)の家畜化が始まりました。人が馬の速く走る能力や持久力に着目し輸送・移動の手段として利用するようになったからです。

その結果、人は大量の物質を遠くまで運搬することができるようになりました。さらに荒れ地を開拓し、広い農地を耕作し、馬は人類の文明発展に大きく貢献してきたわけです。馬の種類も農耕に適した品種、軍事用の騎乗馬など用途ごとに200種類を超える改良がなされました。

しかし自動車などの文明の利器の発達と引き換えに馬の需要は急速に減少し、また農業の機械化により農耕馬の活躍する場も少なくなってきました。たとえば、「ドサンコ」として知られる北海道和種馬(在来種)は、明治末に9万頭を超えていたといわれていましたが、現在では1400頭余飼育されているにすぎません。世界的にみても娯楽用の競走馬(サラブレッド種)こそ残されていますが、馬品種の数は減少の一途です。

東京農業大学ホームページより
https://www.nodai.ac.jp/research/teacher-column/0137/

サラブレッドのキリっとした佇まいは美しくてかっこいいと思います。
でも北海道和種馬やかろうじて残っている在来馬は、比較的温和という特徴があるそうです。
余生馬を触っているとき、自分がとても穏やかな気持ちになっていることを感じていました。

おわりに

馬との付き合いはもう5,000年なのか、たった5,000年なのか。
便利さもありがたいことですが、馬との関係を深めてもいいかな。
そんなふうに思うようになったのは、乗馬を体験し、障がい者馬術を観戦し、余生馬を見る機会があったからです。

体験すること、経験することはとても大切なことですね。
改めて思いました。

馬をひかせてもらいました

では。




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