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ウェルビーイング(well-being)を取り入れたキャリア形成に注目!

こんにちは!小野です。

最近、「ウェルビーイング(well-being)」について触れる機会があったので、勉強も兼ねてまとめてみました。

ウェルビーイングとは?

始めに提唱されたのは、世界保健機関憲章(WHO)が発足された1946年です。
WHOは、人間の健康を基本的人権の一つと捉え、その達成を目的として設立された機関です。
ウェルビーイングとは、肉体的、精神的、そして社会的に、健康で完全に満たされた良好な状態にあること、と定義されます。
ここでいう「健康」は、狭義の心身の健康のみを指すのではなく、幸せを感じる心や、経済の健康、社会的に良好な状態を維持していることなど、全てが満たされている講義の「健康」です。
また、同じ「幸せ」でも、ハピネスは瞬間的な幸せ、ウェルビーイングは幸せが持続している状態と捉えています。

1、ウェルビーイングが注目されてきた背景

まず、SDGsの目標③「すべての人に健康と福祉を」の中で扱われています。
ここでは「福祉」と訳されますが、世界的に見ても物質的な豊かさだけでなく、心の豊かさが着目されています。
日本でも、2019年から働き方改革が進められる中で、2021年に政府が発表した「成長戦略実行計画」の中で、「国民がwell-beingを実感できる社会の実現」という文脈でウェルビーイングが登場しています。
2021年9月には、「日経Well-beingシンポジウム」が開催され、2021年は日本におけるウェルビーイング元年とも言われています。

「モノ消費」から「コト消費」へ、さらに「コト消費」から「ヒト消費」へと価値観が変化していることも背景として挙げられます。
新型コロナウイルス感染拡大によって、働き方について再考する機会が増えたり、職場でのコミュニケーション不足などの課題が生まれることで、ウェルビーイングの観点が重要視されています。

世界幸福度ランキングをご存知でしょうか?
ブータンが、世界最福の国として脚光をあびましたが、2021年のランキングでは、日本は153か国中56位(昨年は62位)という結果でした。
先進7か国の中では最下位です。

ちなみに、世界幸福度ランキングの指標はこちらです。
・国民1人当たりのGDP
・社会的サポートの享受度合い
・健康寿命
・人生において自由な選択肢があると感じているか
・気前のよさはあるか、他者への施しを行っているか
・国内で汚職や政治の腐敗があるかないか
・世界最低の国の平均値+3年間の調査で出た各国の残余値

2、ウェルビーイングを構成する5つの要素


ウェルビーイングの概念として有名なものに、「PERMA(パーマ)」という指標があります。
アメリカの心理学者であるマーティン・セリグマン氏はウェルビーイングについて5つの要素を提唱しました。
以下の5つの要素を満たしていると人は幸せである、とするものです。

「PERMA(パーマ)」とは、

・Positive emotion:ポジティブな感情
喜びや面白さ、楽しさ、感動、感謝、希望などを感じていること

・Engagement:物事への没頭
時間を忘れて何かに没頭・集中して取り組むこと

・Relationship:良好な関係性
他者との相互扶助の関係にあること

・Meaning:意味や意義を感じること
人生において「なんのために生きるか」「どういうことを実現したいか」が考えて実行できていること

・Accomplishment:達成感
何か一定の目標を達成すること

の頭文字をとったものです。

確かに、過去を振り返っても上記を満たしているときは幸せを感じていました。
みなさん、今、どれくらい「幸せ」を感じていますか?

3、企業が取り組むウェルビーイング

経済産業省が「健康経営」を推奨したことで、企業の関心も高まりました。
健康経営とは、従業員への健康投資が生産力の向上、ひいては企業の業績向上につながることを期待する経営手法をいいます。

ウェルビーイングの中には、「結果の質の向上」(労働生産性の向上)のためには、「関係の質の向上」から始めることだという考え方があります。

①互いに新調し合い相互に理解されている(関係の質)
②互いを助け合う思考が生まれる(思考の質)
③新たな挑戦や助け合う行動が生まれる(行動の質)
④売上や成果が向上する(結果の質)
⑤組織内の信頼関係が高まる(関係の質)

①から始めるこのサイクルが重要だということですね。
海外では、グーグルが「心理安全性」が重要だという考えの元、ウェルビーイングを推進しています。
日本でも、楽天や味の素やNEC等、大手企業がウェルビーイングがある職場環境作りに着手しています。

まとめ


・ウェルビーイングを観点を取り入れて自分のキャリアを描くこと。
・物質的な豊かさだけでなく、心の豊かさや人間関係の豊かさにも注目する。
・ウェルビーイングに取り組んでいる企業やコミュニティで学ぶ。

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