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クリスティーナ・バンバン個展 "FIGURA" @"日本一入りやすい箱"Perrotin

六本木のペロタンで絶賛開催中
まだぜんぜん間に合う!!

以下文中敬称略

会期とか

斜めってるが 会期は 2023, 7/5 ~ 8/19

公式

日本語対訳つき!!! ありがてえ!!

場所はギロッポンのピラミデビル

ぶっちゃけ今回はガチで迷わないので道案内はなし

ピラミデビルはギャラリーが集まってて最高なので別途記事化する予定

え? こんな入りやすくていいんすか??

現場つくと、まず「わかりやすい表札」がある

ペロタン君の明白な表札
(なぜかみんなガラスの隅に書きがち

で、その横に「中がみえるガラス戸の入口」がある
これでどんなバカでもぜってー迷わない

こんな入りやすいギャラリーの入口があっていいのか

さすが一流ギャラリーは違う

おかげでとにかくガンガン客が入ってくる
繁盛してる飯屋なみの回転率

しゃれおつな茶店なみに外から丸見え
これが入りやすさの秘訣だと思う

展示風景とか

作家の画題は女性の肉体で、その女性らがそもそも豊満な体形なだけでなく、この作家のスタイルによってそれがより強調されて見えるところが魅力なんだろう

過剰を感じる画面じゃないけど、生命力っぽいものはめっちゃ感じられる

CRISTINA BANBAN Figuras III, 2023
Oil, oil stick on linen
Framed : 200.7 × 160 cm | 79 × 63 inch
CRISTINA BANBAN Cabeza. Figura, 2023
Oil on linen Framed : 75.9 × 61 cm | 29 7/8 × 24 5/8 inch
CRISTINA BANBAN Figuras en blanco y negro, 2023
Ink and charcoal on paper
Unframed : 157.2 × 127 cm | 61 7/8 × 50 inch
Framed : 165.1 × 134.6 cm | 65 × 53 inch
CRISTINA BANBAN Dos torsos, 2023
Pastel and charcoal on paper
Unframed : 148.6 × 127 cm | 58 1/2 × 50 inch
Framed : 157.5 × 134.6 cm | 62 × 53 inch
その他の展示風景
その他の展示風景 ちなみに外から撮ってる

見た結果としては「やばい、めっちゃいい」という感想

ステートメントの語っていること

いろいろ参考になるので長いが引用する

まいど書いてる気がするが、こういう風にフォローしてもらえると「やばい、めっちゃいい」だけで終わらないで済むと思うのでみんなやってくれ

クリスティーナ・バンバンが描く絵画は、あくまでノンナラティブです。その作品が持つ意味や美術史的意義は、構図や美しく複雑なフォルムを描く妙技にあり、なかでも女性像はバンバンにとって最も重要です。バンバンによる身体の表現は、自画像や昨今の文化戦争に対する明白な意志表示ではなく、むしろ美学を優先するものです。多くのものがきらびやかに虚飾されたこのデジタル時代において、バンバンのニュアンスに富んだ複雑さと鮮やかな描画で丹念に制作されたキャンバスは、絵画と向き合う時間の創出やより深い理解を促しています。

https://leaflet.perrotin.com/view/558/figura

「あくまでノンナラティブ」・「自画像や昨今の文化戦争に対する明白な意志表示ではない」・「むしろ美学を優先」・「絵画と向き合う時間の創出やより深い理解」
・・・ですってよ、奥さん!

ちっこい自分の中の世界にこもってるわけじゃないが、上から目線でなんか言ってるわけでもない、っていうニュートラルなポジションはいまなかなかとりずらい気がする

バンバンが描く被写体は主に女性の身体であるものの、作品群を通してみられる趣意は抽象化と描く行為そのものです。バンバンは具体と抽象の思慮深い対話を通して肉体を解釈し、興味を抱いた特定の身体・相貌特徴や、なかでも動作の可能性を仄めかすものに惹きつけられています。バンバンが伝える身体構造上の情報は、作品を写実主義の系譜と位置づけるに充分値するものであるとともに、紛れもない影響として抽象的表現主義や古典的なモダニズムの流れを汲んでいることも認めており、自然主義を超えた触覚的な豊かさのある作品を実現しています。

「写実主義の系譜と位置づけるに充分値するものであるとともに、紛れもない影響として抽象的表現主義や古典的なモダニズムの流れを汲んでいる」

私たちは生来の傾向として、顔や認識できる身体的特徴を他のどのコンテンツよりも最重要視するため、一部の観者が“誤読”してしまうことは無理もありません。パターンのなかに顔を見い出そうとする、人間誰しもが備えている原始的な傾向を「パレイドリア」と言います。パレイドリアは古来、私たちの祖先たちが原生自然のなかで互いの位置を確認するために必要とした生存メカニズムの名残です。一方で、これはバンバンの技法を注意深く見ることや、描かれた女性たちを個々のキャラクターとして捉えることを妨げるものでもあります。むしろバンバンは私たちに、相互に対話する胴体と手足や、絵の具の肉感的な施しかた、色彩と線の並置などから成る、その圧倒的なポーズや集合体に意識を向ける能力を磨いてほしいと望むことでしょう。

「描かれた女性たちを個々のキャラクターとして捉えることを妨げる」
「ポーズや集合体に意識を向ける能力を磨いてほしいと望む」

なるほど・・・ 確かに「この人」みたいな感覚はなかった

バンバンが創作行為を心から楽しんでいることは明らかであり、その作品は私たちに見ることの楽しさを教えてくれます。バンバンの絵画は、緩やかさと明確なフォルムとの境界を行き来する見事な手法で描かれています。作品を間近に見るというぜいたくな感覚的体験に身を委ねれば、その示唆に富んだ身体性と豊かさが私たちに真にパワフルな体験をもたらしてくれるでしょう。

ここで「身体性」来た!!

まあ、いろいろ御託を並べることはできるんだろうけど、とりあえず見てて楽しくはあったので、自分的にはよかった

作品のサムネならんでる画面だけでも楽しいので、近くに来る機会あれば見てもいいんじゃないか タダだし

なんか門外漢より、いま絵を描いてる人がみるべきな気がする

https://www.perrotin.com/artists/cristina_banban/1046#images

おわりに

東京現代のまとめもまだ途中なんだけど、とりあえず会期に間に合う展示の記事を優先

ピラミデビルの記事もそのうちまとめようと思ってるんで、もし見っけたらみてくれよな!!!


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