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全身ホルモンの種類と役割

成長ホルモン

青年期に最も多く分泌され、成長促進作用、代謝作用を発揮して身長を伸ばします。
小児期や成長期では、この成長ホルモン欠乏により体の成長や発達が遅れたりします。
成人でも成長ホルモン作用が低下することで新陳代謝の低下、疲れやすい、脱力や集中力の低下といった症状が現れることがあります。
成長ホルモンの過剰分泌で小児は巨人症、成人では末端肥大症といった症状を示します。

乳汁分泌ホルモン

乳腺の発達に関与します。
女性が妊娠した際に乳汁分泌を促して妊娠を継続させる働きがあります。

副腎皮質ホルモン

副腎皮質ホルモンは副腎に作用して、主として副腎皮質ステロイドホルモンと言われるホルモンの産生に働いています。
副腎皮質ステロイドホルモンは糖、淡白、脂質、水、電解質などを多くの物質の代謝に関係します。
免疫機能を抑制する効果を持つ糖質コルチコイドの代表でもあります。
副腎皮質の分泌は主として視床下部から分泌される副腎皮質刺激ホルモンにより促進され副腎皮質ステロイドホルモン自体の増加により抑制される事で、調整されています。
副腎皮質ホルモン産生下垂体腺腫により副腎皮質ホルモンが過剰に分泌された場合、クッシング症候群病と言われる状態を呈します。

甲状腺ホルモン

甲状腺刺激ホルモンは甲状腺を刺激して、その機能を調節しているホルモンです。
甲状腺刺激ホルモンの分泌は下垂体の上位のサイロトロピン放出ホルモンによって調整されています。
逆に月中の甲状腺ホルモンが増加すると視床下部に対してネガティヴフィードバック(甲状腺刺激ホルモン放出ホルモンを減らすように指令)され、甲状腺刺激ホルモン放出ホルモンが抑制され、甲状腺刺激ホルモンが減少します。

バセドウ病(甲状腺ホルモンが過剰に分泌されている状態では、動悸、頻脈、手の震え、発汗過多、体重減少などの症状が認められ、眼球突出等の眼症状や精神症状を伴うこともあります)はこのネガティヴフィードバックがうまく作用しなくなり、甲状腺が刺激され続けて血中の甲状腺ホルモンが増加されたままの状態になります。

※現在、バセドウ病に対してなぜネガティヴフィードバックが起こらなくなるのかが不明で、投薬による治療、肥大した甲状腺に対しては外科的治療などが行われており、確立された原因療法がない状態です。疾病が発症している状態に頭蓋骨、蝶形骨にストレスがかかり、下垂体、周囲組織に影響が及んでる状況が存在しないか、その状況を理解した際に変化が現れないか、現在の医学では頭蓋骨は歪まないとされており、医科と歯科が分かれているため、解り得ることはできません。

又、甲状腺からのホルモン分泌が何かしらの原因で低下した場合には全身の代謝が低下し、悪寒、発汗低下、嗜眠、体重増加等と共に、粘液水腫と呼ばれる欠乏症状が生じます。

性腺刺激ホルモン

性腺刺激ホルモンは男性では精子形成、女性は月経や妊娠やそれに向けての身体を整える働きがあります。
下垂体から分泌される性腺刺激ホルモンは、主に黄体形成ホルモンと卵巣刺激ホルモンがあり、男性では睾丸の機能を、又、女性では卵巣の機能を調整する働きがあります。
視床下部の(ゴナドトロピン放出ホルモン)により分泌が促進されます。

抗利尿ホルモン

抗利尿ホルモンは腎臓において水分の排出を制限する働きがあります。
これによって水分調整がなされ、体液量を一定に保ちます。抗利尿ホルモン分泌障害により、著しい多尿をきたす病態を利崩症といいます。

利崩症は視床下部-下垂体後葉系の病変によって、二次性尿崩症と、原因が明らかではなく抗利尿ホルモン分泌障害のみで、他の視床下部=下垂体形に異常のない一次尿崩症とがあります。

オキシトシン

オキシトシンは、女性で分娩の際に子宮の収縮を促す作用があります。
視床下部の室傍核で作られ、神経突起により下垂体柄を通って下垂体後葉へ連絡しています。

脳下垂体(全身へ分泌されるホルモンの司令塔)は生きていくうえで必要不可欠なのです。

歪んだ頭蓋骨により血管や神経が圧迫され、脳血流量の低下によりホルモンの分泌異常などが起こってしまう。さらに歪んだ骨をサポートするように筋肉が過緊張を起こし、首や肩凝り、腰痛、足が痛い等、全身に深く繋がっています。



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