マガジンのカバー画像

私は引揚者。引揚者は国策の被害者!政府は請求に応じて救済を!

17
85年生きました。恐怖、純愛、素朴を知りました。戦争、引き揚げ、混乱、餓死を体験しました。 明治、大正、昭和、平成、令和、戦争、政治、国際、金融、経済、起業、社会、健康、医療過… もっと読む
ここは夢亥卓也のひとりマガジンです。だれも間違いなく老人にはなる。でも生き抜くことは至難だ。生き抜… もっと詳しく
¥100
運営しているクリエイター

記事一覧

小説「死ぬ準備」順不同・読み切り版

小説「死ぬ準備」順不同・読み切り版

4首謀者モーナ・ルダオ 21.11.

モーナは身長六尺の偉丈夫である。霧社一帯の実力者だ。統率力に優れている。情報力もある。日本通である。台中州警察の招待で日本を歩いている。警察も彼には一目置いていた。使える男だ。なんとかこっちに組み込みたい。でも相手は慎重である。本音を絶対に明かさない。

結果的には彼は反乱を起こした。霧社事件である。しかも首謀者だ。

周辺一帯の蕃社を束ねる実力者だから霧社

もっとみる
小説「死ぬ準備」順不同読み切り版

小説「死ぬ準備」順不同読み切り版

3ー宝の島台湾の純朴で勇敢な高地民族

霧社事件とは台湾高地民族・通称高砂族が起こした反乱事件である。霧社小学校運動会場が襲撃された。学童の家族は和服で参加していた。その和服が目印になった。黒い官服も同様である。子供を含む日本人約130人が殺された。

反乱の背景には様々なことがあげられる。でも最大の原因は不況だ。アメリカで起きた1929年の世界恐慌が台湾奥地の山地民族にまで影響していた。誰も仕事

もっとみる
小説「童女トン」ー3

小説「童女トン」ー3

一難去ってまた一難 

警察といえば「おまわりさん」。そういわれる時代は安定した時代だ。学生運動華やかなりし頃はポリ公とよばれた。なくてはならない職業なのに。
でもうざい、面倒だと思う人もいる。

霧社事件が起きた時代はアメリカ発世界恐慌の時代である。日本も大不況だ。東北の農家では生きてゆくために娘を売った。憤慨した青年将校によって二二六事件がおきた。台湾でも鈴木商店や台湾銀行が破綻した。金が回っ

もっとみる
小説「童女トン」1

小説「童女トン」1

この小説は母トンの墓標です。「死ぬ準備」「芙美湖葬送」それにこの「童女トン」が加わって、同時並行的に書き進められます。昭和を生きた自伝で小さな昭和史で家庭の物語です。読んでください、ね。

年明け早々87歳になります。
前立腺がんをはじめ幾つかの病気を抱えているから残された時間は少ない。だから死ぬ前に「死ぬ準備」、「芙美湖葬送」、「童女トン」の三本は最低限纏めたい。どれも小説という形で書いた自伝で

もっとみる
コロパラピックの思想

コロパラピックの思想

2021.10.24(日)朝の収穫
ウエブファーム的課題提出。若者、頭いい、勇気ある、エネルギーある、これ広まったら、企業は人材不足で倒産、工場はAI・ロボット化で回るが、管理もできるが、消費者がいない、買う金がない、だいいち、金に興味を失った、

だから売らない、マネタイズしたい奴だけがする、勝手に、成果も関知せず、いわばアメーバー的に拡散する力があれば拡散する、自律的に。自己責任ね。ただし頓挫

もっとみる
香月康夫的巨岩:立花隆

香月康夫的巨岩:立花隆

今朝、立花隆の再放送を見た。タイトルは不明である。例によって「知の巨人」と紹介された。彼はにこりともしない。彼自身このタイトルは嫌いなのである、根拠はない。独断と偏見である。

もっとみる

このつぶやきを見るにはマガジン購入する必要があります。

「童女トン」

ここでは百歳まで生きた母トンの生涯を小説風に書きます。小説だが体験をもとのしています。台湾がまだ日本の植民地だったころ、日本人がいかに苦労して現地に融合しようと努力したか。それでも「霧社事件」は起きた.戦後台湾に駐留した蒋介石軍関係の外省人は反日蜂起といいたがるが、そんなものじゃなかった。母の墓標として、この小説を書きあげたいと思います。当分無料、一定期間後100円から上ゲてゆきます。読んでくださ

もっとみる

このつぶやきを見るにはマガジン購入する必要があります。

小説「死ぬ準備」勝手に抜書き編

小説「死ぬ準備」勝手に抜書き編

顔のない男

私が四十歳になった頃の話である。百歳で死んだ母はつくづく私の顔を見ながらいった。
「あのおじいちゃんの孫だものね。人並みに世間に揉まれて出世できる顔じゃないね」と母はしみじみと私の顔を眺めながらいった。
「金のない男は顔のない男と同じだよ」ともいった。
母は辛辣な批評家でもあった。

「もう出世は無理ね。出世する人間はそんな顔していないよ。父ちゃんも駄目だったけどお前も駄目だね。タン

もっとみる

このつぶやきを見るにはマガジン購入する必要があります。

このつぶやきを見るにはマガジン購入する必要があります。

保険共済とは、特権的加入者が密やかに得をし、多くの一般的加入者が公然と損する合法的システムである。

 保険・共済とは何か。・・・うん、うん。上記の通り。

まさかの場合に備えて、金を掛け、まさかの当事者や、家族に対して行う金銭的救済システムである。それが満足に支払われていれば問題はない。
しかし実際には、ああだこうだと難癖を付けて支払われない場合も多い。仮に支払われても、また、なんだかんだと難癖を付けて、満足な金額でない場合が多い。私の場合もそうだった。

請求書類は面倒だが、支払われた金は予定

もっとみる