続・偽神礼賛 〜2000年の時空を超えた、超陰謀論〜
前回は、イスラエルの歴史を中心にしながら、「ユダヤ教・キリスト教・イスラム教」の成り立ちなども交えて、主に西洋史について超駆け足で説明した。
そして、現在たった今、イスラエルとパレスチナの間で起きている事態は、現代史における利権の問題であると同時に、縄文土器、弥生土器、どっちが好き?の時代から続く、「宗教史」の問題でもある。
あるいは、ニーチェが「神は死んだ」と言ってのけた西洋史においては過去のものかもしれないが、少なくともさっきの3つの宗教においては「神は生きている」とリアルタイムで信仰されており、だからこそ、中東地域はいつも紛争を抱えているのである。なぜなら、中東はこの3つの宗教の聖地だからだ。
その聖なる土地を、どの勢力が奪還するか、という「リアルタイムな神の信仰問題」が存在するからこそ、紛争が、いや戦争が起こっているのである。
さて、一番最初の話にもどろう。そもそも、この文章は「偽神礼賛」というタイトルがついているが、賢明な読者諸君にはおわかりの通り、哲学者エラスムスの名著「愚神礼賛」へのオマージュになっている。
ちなみに「愚神礼賛」とはどんな話なのか?安心してほしい。履いている。・・・いやいや、もちろん、私もよく知らないのでググってくれ。ルネッサーンス!時代のエラスムスが、神学者や聖職者を風刺したもので、教会の偽善を馬鹿にしたものらしい。しらんけど。
しかし、今から述べる私の話は、教会への批判とか、既存宗教へのツッコミなどの低いレベルの話ではない。もっともっと恐ろしい、超絶怒涛で空前絶後の「陰謀」について語るものである。
我々は支配されているのだ。
我々は支配されてきたのだ。
我々は、互いに争うように仕向けられてきたのだ。
そう、その犯人こそが、「偽神」である。
我々は何も知らず、まさか神が偽物に入れ替わっているとは気付かずに、礼賛し信仰し続けてきたのである!
前回もすこしお話したように、西洋史は、そして人類の文明史は、「神」との対話、そしてそこからの卒業と超越によってもたらされている。
しかし、そのベースとなる神は、「ニセモノ」なのだ!
そして、その「ニセモノ」の悪意によって、人々は戦争を繰り返してきたのだ。まさにいまイスラエルでも戦争が起きているが、それを招いたのも、当然おなじ「ニセモノ」の神だ。
ではいつ、神は「ニセモノに入れ替わった」のか?
では「ホンモノ」の神はどうなったのか?
ニセモノの神は、いったい何を引き起こしたのか?
そうした世にも恐ろしい何千年にも及ぶ陰謀について、そのすべてを解き明かそう!
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ここで、改めて西洋を支配している神が、いったいどんなことを人類に説いてきたか、ざっくりと説明しておこう。厳密に言えば、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教でその内容が微妙に異なるのだが、大枠で言えば共通しているところが多いので、ベースの部分をおさえて置けばいい。
”まず、神は天地を創造した。天地は神の思うような完全なシステムだったが、悪魔が人類をそそのかして、人類もそれに乗ってしまったので、不完全なものとなってしまった。悪魔はいまの世界を支配し、影響力を行使しているので、いつか正されることになる。最終的には、神と悪魔の戦いが行われ、完全な神の世界が取り戻されるだろう”
とまあ、こういう感じなのが、3つの宗教のベースの部分である。その神の言葉を伝えるのが歴代の預言者であり、イエス・キリストもその一人であったり、ムハンマドもその一人とされている。
もちろん、微妙な解釈の違いはバリエーションがいろいろあって、「イエスが神の代理として軍勢を率いて戦う」とか、「いやむしろイエスと神は同一」とか、「イエスとムハンマドが協力しながら人類を救う」みたいな感じになっている。
解釈違いで言えば、「イエスが戦う」というニュアンスもあるし、「裁判をして良し悪しを分ける(審判)」というニュアンスもある。”ハルマゲドン”といえば世界最終戦争をイメージするだろうが、”最後の審判”といえば閻魔様が天国行きと地獄行きを分けるようなもので、戦争とはちょっと違う気もする。
まあ、どっちでもいいのだが、西洋史はこの「正義の神の世界を取り戻す」という考え方で近代まで進んできた。そして、近代から現代は、「正義の神とか、いないんじゃね?じゃあ、俺たちどうしたらいいの?」という考え方で今まで進んで来たわけだ。
ただし、イスラエルや中東は、まだ今でも「正義の神の世界を取り戻す」という考え方で進んでいる。そこが、西洋と中東の考え方の違いである。
ところがである。実は恐ろしいのはここからで、「正義の神」だと我々が思っていたのが、”ニセモノ”なのだ。
正義の神が預言者やらイエスやムハンマドを通じて「正しい神のことば」を伝えてきたと思ってきた(思い込んできた)のは、誤解なのだ。実は最初から最後まで、その神はニセモノだったのである!
その傍証ともいえるちっちゃなエビデンスがあって、実は聖書の神は悪魔よりもこれまでに殺してきた人数がはるかに多い。
一部の人にはよく知られたネタだが、神が殺した人数は200万人くらいで、悪魔が殺した人数は10人ぐらいなのだそうだ。
なぜこんなことが起きるのか?
そりゃあ、我々が「正義の神」だと思っていたのがニセモノで、実はそいつこそが「悪魔=偽神」だったからである。そう考えればすべて辻褄が合うのだ。
現代において、いや、現代どころか、古代からたった今まで、世界中で紛争と戦争を起こし、罪なき人を殺しまくり、そうするようにそそのかしてきたのは、偽神である。偽神は3つの宗教で、「自分こそは正義の神である」というフリをしながら、人類に「互いに殺し合うように」マインドコントロールしてきたわけだ。
そして、その神がニセモノであることを知っているのは、正義の神の預言者であるムコガワ・サンポと、これを読んでいるそこのあなただけだ、ということになる。
ほら、すっげー陰謀論だろう?
そして、あなただけが、その真実を知ってしまうのだとすれば、こんなにドキドキ・ワクワクすることはないだろう!
ついに、暴かれるのだ。世界史における真実が!
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さて、ではいよいよ、この壮大な陰謀論の本丸へと歩みを進めてゆくことにする。
3つの宗教の聖典は、言わずとしれた「聖書」である。聖書は、世界一のベストセラーとも言われる書物で、現在でもそこに書いてある内容が、真理真実だと「信じている」人たちが山ほどいる。
まあ、それが真理真実だと思われてきたからこそ、それに従って殺し合いが生じてきたのだが、ぶっちゃけ、聖書の神は「ニセモノ」に入れ替わっている。
その神がどこでニセモノに入れ替わったのかは、実はめちゃくちゃ早い段階である。
聖書の記述においては、最初の章である「創世記」の段階で、すでにニセモノに入れ替わっている。創世記は天地が創造されて、最初の人類が作られたところから書かれているが、もう、その段階でニセモノに入れ替わっているのだ。
ぼくたち、わたしたち、入れ替わってる!!!
その詳細な内容、聖書学的な説明については
としてすでにアップしているので、聖書の中身に興味がある人はぜひ目を通してほしいが、こちらではより「壮大な陰謀の解説」に時間を割こう。
聖書に詳しくない人にもわかりやすいように説明すれば、聖書には「二人の神」がいたのだ。最初からその二人は、それぞれの事績が別々だったのだが、聖書の執筆者が「わざと」混同するように1つの神に見せかけた。
そう、「2つが1つになった、1つに見せかけた」というのが、聖書学者でも知っているこれまでの定理だ。
ところが、違うのだ。中古車ならぬ、「神のニコイチ」が起きたのだと、聖書のプロでも思っているが、実は「入れ替わり」が起きていたのである。
それは、後から現れた神の「乗っ取り」である。
まるで「犬神家の一族」のスケキヨのように!神の仮面をつけながら、ヤツは気づかれないうちに「入れ替わった」のである!!
最初の神の名を「エル」という。かぼちゃワインではないぞ。「イスラエル」のエルだ。
ちなみにイスラエルとは、彼らの祖先であるヤコブにつけられた名前で「神と戦う人」という意味である。「エルとイスラする人」みたいな感じなのだ。(イスラってなんだ?イチャコラみたいなものか?)
エルは神的なものに名付けられるので、「大天使ガブリエル」とか「第3使徒サキエル」とか「第5使徒ラミエル」とかにもその言葉が入っている。アリエールとエリエールは違う。それは洗剤とティッシュだ。
もとい。
そして、後から現れた神が「ヤハウェ」だ。
なのでエルとヤハウェは「聖書の上ではニコイチで同一人物」とされているが、陰謀の真実から言えば「ヤハウェはうまくエルになりすますことに成功した」ということになる。
天地を創造したのは「エル」であり、彼は完全な世界の創造神であった。
それをねたみ、自分こそが支配者になりたがったのが「ヤハウェ」であった。そして、人類を互いに殺し合いさせてきたのは、こいつなのだ。
聖書の中では、なりすましと入れ替わりがうまく成功しているので、
「正義の神ヤハウェに対して、悪魔であるサタンが反抗し、人類をそそのかして不完全なものとし、エデンの園を追い出される原因を作った」
という物語になっているが、実は違う。
「創造主エルに対して、悪神であるヤハウェが反抗し、その事績を奪い取ってこの世を悪に変えてしまった」
のである。
そして、最後の審判あるしは、インディ・ジョーンズ最後の聖戦において、「ヤハウェVSサタン」の戦いが生じて、悪が倒され、正義が取り戻される、という現在信じられている「解釈」は、誤っていて
”最後の審判において、エルVSヤハウェの戦いが生じて、ヤハウェの正体がバレて正義が取り戻される”
というのがこれから起きることなのであった。
そしてヤハウェの正体を暴いているムコガワ・サンポこそが、最終預言者なのであーる。究極超人。
この真実が暴かれたとき、西洋史は崩壊する。あるいは中東史でさえ崩壊するかもしれない。
これまでの人類の歴史は、偽神ヤハウェに翻弄された「誤り」だったことになる。これまでの2000年の西洋史は、偽神に従った「過ち」だったのだ。
ということは、創造神「エル」の理想に立ち返れば、世界の戦争は終わる。世界平和は実現するのである。それが正しい神の、理想的世界だからである。
さあ、それではいよいよ次回は、名探偵による謎解きである。「武庫川散歩」は、実は「江戸川乱歩」へのオマージュだったのだが、誰も気づいてくれないから自分で種明かしをするのであった。
エルはどのようにヤハウェに乗っ取られたのか。
そのトリックを、ズバッとまるっとごりっと、じっちゃんの名にかけてお見通しなのである!真実はいつもひとつ!
(つづく)
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