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どこかの誰かの価値観を植えつけられていないか。

日本のメイクの本や記事を読んでいると、「年を重ねる事を怖がらせようとしているんじゃないか?」と錯覚すら起こすものも多く、手離しで美しさを謳歌できるのは10代20代の肌トラブルのない人達だけのもののように扱っているとさえ感じていました。

ここ数年、やっと年を重ねることに肯定的な言葉が増えてきましたが、それでもメイクモデルの主役は10代20代の見目麗しいモデルさんが目立ちます。「色黒さんを美白に!」などと紹介されているモデルさんも、結構白い方が多いし、そもそも「色黒」をマイナスイメージで扱っているものも多く、偏っているなあーと感じていました。

日焼けした肌を地の色に戻したい!ならまだしも、本来の色がそもそもダメなように扱う事に違和感があったのです。(私も地黒な方なので特に)

そんな中、12年くらい前に頂いた「BOBBI BROWN LIVING BEAUTY」 を改めて読んでみました。コスメブランド『BOBBI BROWN』のBOBBIが書いたいわゆるメイク本・ビューティー本ですが、10年以上前の本とは思えない普遍的な内容で驚きました。そして掲載されているメイクも、今見ても新鮮で廃れたものでもなかったのです。

まず、モデルさんがBOBBI BROWNの社員だったり、BOBBIのママ友だったり、BOBBIのお子さんの担任の先生だったり、近所の人だったりします(笑)

肌色も目の色も環境も年齢も様々。あくまでその人それぞれのライフスタイルやこだわりに沿うものであり、「こうあることが美しい」という定型文のようなメイク手法がでてこないので、みんなちゃんと違う顔なのです。(アジア圏のメイク本は、どちらかというとみんな同じ顔になりがち&なりたがる傾向があるので、みんな同じような顔になっている事が多くあります)

帯には斎藤薫さんの言葉で『美しさの秘訣は、自分らしくあること』とあります。

持って生まれたもの、感覚とともに在ることの大切さ。

どこかの誰かの価値観に照らし合わせて自分の美しさを蔑ろにしていないかという自問自答。

「私はこの作品が大好きなのに、みんなは好きじゃないという、じゃあ、これを好きな私がおかしい?」いやいや、そんなことはない。好きなものは好き。その価値観は自分だけのものだ。美もそうなんじゃないか?雑誌が声高に叫ぶ「かわいい」「きれい」を再現できることだけが美しいでは無いんだ。

無意識に洗脳されている価値観を壊す作業がとても大切なことも教えてくれた1冊です。内容はメイクだけに限らず、ファッションや食などにも及ぶので興味がある方は是非読んでみてほしい。

(BOBBIは欧米の女性にしては身長が私くらいでとても小柄。大きいサイズの服がほとんどの欧米で生きる小柄な彼女のファッション豆知識もとても好きです🎵)