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妊娠して少しでもモヤモヤがある人に読んで欲しい本と出会った

予定日まで2週間切っているというのに、ワタシのチキンレースは終わらない。今日も電車に乗ってお出かけ。

と言っても特に用事があるわけでもないので、本屋に行ってカフェにでも行こうかな。とノープラン。

そこで本屋で気になる本を発見。

『私、子ども欲しいかもしれない。』

いや、ワタシはもうお腹の中にいるんだけど、この手の本は読んだことがなかったし今ワタシが発見したこともなんだか運命的なものを感じて読んでみることに。

カフェで早速読んでみたのだけど、思わず泣いてしまった。(ネタバレにならないように説明するのが難しいのだけれど…ネタバレだったらごめんなさい。)泣いたのは、作者の犬山紙子さんが陣痛が始まって、産まれるということを意識した部分。

お腹の子と文字通り一心同体だった妊婦という状態が終わりを迎えることや、旦那さんと2人きりの生活も暫くなくなるということへの寂しさに痛いくらい共感した。共感すると同時に涙が出ていた。

そのくだりから、赤ちゃんが生まれるところまでの詳細な内容は泣きっぱなしになってしまった。カフェでお腹の大きい妊婦が、それらしき本を読みながらポロポロ泣いている姿はちょっと目立ってたかもしれない。笑

ただ、この本は泣ける!とオススメしたいのではない。子どもを産みたいと思ってる人や、産みたくない人、妊娠するまで、妊娠してからの葛藤、産んでからの育児への悩みや上手いことやってる人の術など…この本には『子ども』ということに対して取り囲んだ全ての女性の心の内が書いてある。

実はワタシは妊娠を考え始めた頃から予定日まで2週間切った今に至るまで、ずっと自分が子どもを産むことに対してモヤモヤがあった。そのモヤモヤが何かということもハッキリとはしていないから厄介だった。ただ、ポジティブではないということだけは分かる。

この本を読んで、完全にではないけれど少しだけ自分のモヤモヤの輪郭が掴めたような気がする。本の中にはとっても共感する部分もあったり、色んな立ち位置にある女性と自分を比較することもできて、ワタシの子どもに対する想いがどこからどこまでを示すのかが見えてきた。

きっとワタシは自分が育児をする自信がなくて、その自信のなさが周りの人やネットに発信された『育児って大変だよ〜』っていうネガティブを探しに行ってどんどんモヤモヤを複雑化させていったようだ。

この本はネガティブもポジティブも、どちらにも振られていないものも様々な角度から『子どもをもつこととは』が書いてあって、それでいて答えがない。犬山紙子さんは子どもができているのだけれど、子どもがいる方が良いとも結論づけてない。その曖昧さが心地良い。ワタシはワタシのままで良いんだな、モヤモヤしてて良いんだな、と思えた。

正直、この本を読んで良かったと思えたのは、これが一番大きい。

妊娠してるけど、モヤモヤしてて良い。と思えたこと。

妊娠したくてもできない人もいる。育児も仕事も文句言わずバリバリこなしてる人がいる。そんな中で妊娠したことに対してモヤモヤしてます。って思うこと自体がタブーな気がしていた。必死にモヤモヤしてることをなかったことにしようとしていた。だけど、こうやって他の人と比べること自体おこがましいし、みんな思うことはあるし、それって自然なこと!と自分を認めてあげることができた。

正直、犬山紙子さんも名前は聞いたことあるくらいでパッと手にとっただけなのだけど、冒頭にお伝えした通りこの本との出会いは運命だったんだと思う。

子どもを考えてる人、考えてない人、妊活してる人、妊娠してる人、育児をしてる人、2人目考えてる人…どんな人でもオススメなのだけど是非ワタシみたいに妊娠してるけど何だかモヤモヤしてるって人に読んで欲しい。

きっとモヤモヤしてる自分を許してあげられるから。モヤモヤがふっと軽くなるから。

ちょっとサボっていたnoteを復活させたくなるくらいこの本のことを書きたくなって、自分の妊娠に対する想いも書いておきたくなりました。

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