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Archeology・World Heritage News:01

世界遺産検定2級を持ち、1級取得に向け勉強中のMunchが、
今回から考古学上の新たな発見や世界遺産に関するニュースについて、
不定期でご紹介していこうと思います!

記念すべき第一弾は、幼少時代から私の心をときめかせてくれた
エジプト考古学に関するニュースです!

今年一の大発見!!100基越えの棺が発掘

14日、エジプト観光・考古省は、首都カイロ南方のサッカラ遺跡で100基もの手付かずの木棺が発見されたと発表されました。
それらの棺は、古代エジプトの末期王朝(紀元前664年~332年)からプトレマイオス朝時代(紀元前305年~30年)のものとみられ、エジプト文明的には新しい時代の考古遺物となります。

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サッカラ遺跡とは

ユネスコによって「メンフィスのピラミッド地帯」として登録されている世界遺産の一つです。約4600年前に第三王朝の王・ネチェリケトによって建造された、最も古いピラミッドとされる「階段ピラミッド 」が位置する地として有名。古代エジプト最大のネクロポリスとして知られています。
10月3日にも木棺(もっかん)が59基見つかっており、今最もエジプト考古学上注目を集めている遺跡です。


ハリド・アナニ観光・考古相は同じ場所に無数の木棺が埋まっている可能性があるとして、「さらに新たな発見があるだろう」とコメントしていた。

出土した棺は、2021年開館予定の大エジプト博物館を含めた国内の博物館数か所に収蔵されるとのこと。しかし、未だ出土品の詳細に関する正式発表は行われていないため、報道機関に公開された一握りの画像からしか情報を得ることができていないのが現状です。

今回の出土品が以前に発表されたものと大きく異なるものではないとしつつも、「膨大な数の出土品が出てきたことで、埋葬された人々の家系図を作成するなど、新たな可能性も開けてきた」と関係者は話しています。

果たして、今回の発見がコロナ禍で停滞する
エジプトの観光産業回復の火付け役となるのでしょうか。
そして、今年度中のさらなる発見にも期待ができそうです!

より詳しくサッカラ遺跡について知りたい方は、今月公開されたNetflixの
ドキュメンタリー「悠久の地、サッカラ遺跡: 眩き時代を語る」
“Secrets of the Saqqara Tomb”がおすすめ!
サッカラ遺跡での過去の発見(動物のミイラなど)について知ることができます。

最後まで一読頂き、ありがとうございます。
第一回の”Archeology・World Heritage News”は、ここまで。
次回もお楽しみに♪

参考・引用文献、サイト


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