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おわりに ~愛、そして人生へ~(レンアイのトリセツ・オカネのトリセツ)

◆モトの話『中級編』を終えて

 モトという「ココロの材料」とその『量』による「感情の変化」についての話の『中級編』はこれでおしまいになります。長々とお付き合いくださり、ありがとうございました。

 中級編では、僕たちにとってものすごく身近で、そしてものすごく大切なふたつのこと、すなわち

・レンアイ
・オカネ

についての「トリセツ」を作ってみました。「トリセツ」なんだから、当然「それらをどう扱っていけばいいか」という話だったはずです。

 【モト】という「ココロの材料」を通して考えていくと、これらに「明確な扱い方」があったことがわかったと思います。恋愛もお金も昔からあるものですが、それらの「扱い方」については、これまで僕たちはちゃんと言葉で説明することができなかったと思うのです。

 【モト】という新しい概念がそれを変えてくれたはずです。

 特に、この中級編で一番のテーマであり、この「モトの話」全体の最重要奥義でもある

「愛とは何か」

という深遠なる疑問について、たった一言で説明できるのはこの

【モト】

だけです。自信たっぷりです!

◆『愛とは何か』を人生に活かそう

 復習になりますが、愛とはなんでしたか?

『愛とは、モトの量である』

でしたね。この「たった一言」を、よく覚えておいてください。人生のどんな場面でも、ここに立ち返れば絶対に「正解」にたどり着けます

 あなたが苦しいときは「あなたのモトの量」が足りないのです。あなた自身を愛し、その愛を他人に分け与えるためには「あなたのモトの量」を一番に考えて下さい。持っていないモトを誰かに分け与えることはできないからです。気持ちを司るモトには『量』があるからです。

 モトを集めるコツは「アタマを使うこと」でしたね。そうすることで、『一番目のモトあつめ』を『二番目のモトあつめ』に変えて、ココロでモトを生み出せるようになるはずです(初級編参照)。

 この『二番目のモトあつめ』はとても不思議な現象なので、どうしてそういうことが「現実世界で起こる」のか、とても疑問に思っていらっしゃる方も多いんじゃないかと思います。
 でも、これは本当に難しい「時空論」なんです。僕たちの空間というものがどういう構造で、それは時間軸とどのように紐付けされていて、そこに僕たちの「人生」というものがどのように配置されていて……ということを知っていただかないと、いま説明しても「ちんぷんかんぷん」になってしまうはずです。

 次の本「上級編」では、そういったことも扱います。ですが、この時空論をちゃんと説明するのは、その次の「エキスパート編」にする予定です。

 上級編では

『ジンセイのトリセツ』

を作っていきます。

◆『ジンセイのトリセツ』は作れるのか

 『ジンセイのトリセツ』なんて聞くと、

「人生なんて人それぞれなんだし、そんなものできるわけないよ」

とお思いになる方もおられるでしょう。そう直接言われたことも何回もあります。

 ですけど……これまでの話で

「ニンゲンのトリセツ」
「カンジョウのトリセツ」
「レンアイのトリセツ」
「オカネのトリセツ」

という四つの「トリセツ」を『モトの概念』を通じて「きちんと」形にすることができたのではないかと思っています。だからこの「ジンセイ」ももちろん、同じ要領で「トリセツ」にすることができるはずです。

 それに、人生というものには「人それぞれ」ではない「共通の要素」もたくさんあります。

 たとえば、人はかならず死にます。なぜなんでしょう?その後どうなるのでしょう?

 ほかにも、時間というものは未来に向かって進んでいきます。なぜなんでしょう?なぜ過去はやり直せないんでしょう?

 それに、僕たちの周りにはたくさんの「他人」がいます。なぜなんでしょう?どうして人はたくさんいるんでしょう?

 ……こういう「人生というシステム」についての話を、上級編で語っていきます。

 こういった、今までは
「考えてもしょうがない現実」
だったものについても【モト】という新しい考え方が、ズバッと明確な言葉で「答え」を示してくれます。それこそ中級編で「愛とは何か」を言葉で説明できたように。

 そしてこの「人生とは何か」というものの「答え」を通じて、僕たちが

「どう生きていけばいいのか?」

という、僕たちが一番知りたい(はず)の疑問にもせまります。

 上級編『ジンセイのトリセツ』も興味深い内容になるはずです。どうぞお楽しみに!

◆僕の話を『信じない』こと

 最後に、このシリーズでは必ず「おわりに」で付け加えていることを、この本でも付け加えておきます。

 モトの話を聞くとき、読むとき、人にするとき、必ずアタマに置いておいてほしいことがあります。それは

『僕の話を信じないこと』

というシンプルな約束です。

 何事もそうだと思うのですが、新しい何かを誰かが提案したとき、頭から
「そのとおりだスゲー!!」
信じ切ってしまうことが、一番危険だと僕は思っています。

 科学の世界でも追試が必ず行われ、再現実験に成功しないと「新しい知識」として認めてもらえません。僕たちが科学誌やニュースで目にする「新しい法則や発見」は、このように厳しい審査を経て世に出てくるんです。

 たしかに、『モトの話』というのは僕が30年かけて考え抜いた「新しいココロのあり方」の話で、僕はそれらが「正しいはずだ」という自信と根拠をもってお話ししています。ですが、全てが

全くのデタラメかもしれない

とも、ココロのどこかで思っています。なぜなら、モトというのは「素粒子」を想定しているのですが(入門編参照)、この素粒子の考え方は今の量子力学とだいぶ異なっているので、もし僕が想定している『素粒子モト』というものが「存在しない」という証明がなされてしまったら、この話は全て白紙撤回しなければならないものだからです。

 繰り返しますが、僕たちのココロと物体が同じ素粒子をもとにしてできている、という『モト理論』に、僕は自信と根拠を持っています。だからこそ、できるだけ早くみなさんにお届けしたいと本を書いているのです。
 ですが、読者のみなさんにおかれましては、その内容について

「ホンマに?? 嘘やん!!」

一度は疑って考えてほしいとも思っています。そしてこの「疑わしい知識」を生活の中に持って帰って、そして「本当かどうか」をチェックしていただきたいのです。多分ですけど……その中には
「うわ! ホンマやん!!」
というものがあるのではないかと思うのです。


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 僕はこれまで生きてきて、テレビのネタにならないような地味な苦労をたくさんして、小さく小さく傷つきながら、そんな自分を救うためにこの『モトの話』を完成させました。同じように「助けてもらえるほどではない苦しみ」の蓄積で、ジンセイそのものを投げ出してしまいたくなっているような、そういう人にも僕の『モトの話』が届けばいいな、と思っています。
 次巻の『ジンセイのトリセツ』はきっと、そういう「ツラい人生」そのものを解き明かすお話になるはずです。ぜひ引き続き読んで下さい。

 では上級編でまたお会いしましょう! みなさんにモトがたくさんありますように。

(2021年9月)


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「ニンゲンのトリセツ」著者、リリジャス・クリエイター。京都でちまちま生きているぶよんぶよんのオジサンです。新作の原稿を転載中、長編小説連載中。みんなの投げ銭まってるぜ!(笑)