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人生は遠くに行くためのゲームではない

キャリアは360度クルクル回る

ライフピボットなのである。
LIFEとPIVOT=回旋軸、軸足、中心。

バスケットボールで、ボールを持ったまま軸足を動かさずに、
その場でクルクルクルクル、方向を変えてパスを出そうとか、
動き出そうとかするプレーがある、ですよね。

それ。

人生=LIFE、仕事も生き方も経験の蓄積を軸にして、
360度好きな方向へ向きを変えて、キャリアを転換する。

そのためには、経験の蓄積が必要。
だったら、20代は関係ないよね、だって蓄積ないから。

そうだけど、でもそうじゃない。
蓄積するほどの経験はないかもしれないが、
経験は誰にでもある。
経験ひとつ、経験ふたつ、そしたらキャリアの転換。
キャリアの転換も経験のひとつ。
新しいキャリアで経験ひとつ、経験ふたつ……(繰り返す)

わたしの経験でも、20代から「経験の蓄積」→「キャリアの転換」→「経験の蓄積」の
「無限ループ」(『ライフピボット』の著者黒田悠介さん)
が始まっていた。

「3つの蓄積」と「8つの報酬」

その蓄積の中身はどうか。
①スキルセット:仕事上のスキルとコミュニケーション能力など
②人的ネットワーク:人とのつながり
③自己理解:なにが好きか、価値観、世界観

このみっつ。
スキルと人的ネットワークはわかる。
自己理解はなぜ?

「それは、努力は夢中に勝てないから」(黒田さん)

スキルと人のネットワークと自己理解の「3つの蓄積」を積み上げながら、
「8つの報酬」を得ていく。

報酬の中に、①スキルセット②人的ネットワーク③自己理解を入れておいて、
④ポジティブ感情:楽しい、うれしい、おもしろい、感動、感謝
⑤達成:目標を達成する、課題をやり遂げる
⑥没頭:時間を忘れてなにかに取り組む
⑦意味:社会とのつながり
⑧金銭:おカネ

①スキルセットで⑧おカネを得ていって、
②人的ネットワークで④⑤⑥⑦を得ていく。

ほんのちょこっとだけの転換で十分

蓄積→転換→蓄積、を繰り返すごとに、蓄積が増えていく。
転換、は、すごく派手な成功例を基準にすることはない。
ほんのちょこっとの転換でもいいし、
まったく別の分野へいかなければいけないわけでもない。
同じフィールドでの転換でもいい。

成功例を基準にすると、自分はいつも失敗しているように感じてしまう。
成功例を基準にすると、自分はいつも負けているように感じてしまう。

人生、ホップ・ステップ・ジャンプばかりではない。

現在地から離れた飛び地にいくホップに比べるとピボットは移動距離は短いですが、人生はなにも遠くに行くためのゲームではありません。着実に経験を蓄積させ、好きな方向にキャリアを転換しながら、自分らしいライフピボットの軌跡を描きましょう。ジョブホップに比べてライフピボットは安定感があり、繰り返すほどに活用できる蓄積が増えていきます。

大隈塾コミュニティのトークイベント(9月8日)でのお話だった。

今日は大隈塾リーダーシップ・チャレンジの稲刈りの日。
これから秋庭農園にみんなでいって、春に植えた稲を刈ってくる。


『ライフピボット 縦横無尽に未来を描く 人生100年時代の転身術』黒田悠介 インプレス 2021年

大隈塾コミュニティスタディ #特別企画
「人生100年時代の転身術!! プロに学ぶライフピボットの活用と実践」
講師:黒田悠介さん(議論メシ主宰、フリーランス研究家)