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過去に学ぶ、次の備え

釜石駅のそばにある「釜石市郷土資料館」にふらっと寄ってみた。

何度もいったことがある。
けど、
あれ?こんなのあったっけ?
ってのがあった。

壁とモニターが新しいなあ、と思ったら企画展だった

常設展じゃなく、企画展だった。
「津波・震災展 過去に学ぶ次の備え」

津波と震災? 鵜住居にある「いのちをつなぐ未来館」でたくさん見てきて、
それなりに理解している、
つもりだった。

けどたぶん、見落としていたことがあった。
それぞれの時代の大津波のことで。

<明治三陸地震津波>
明治29(1896)年6月15日
夜8時過ぎに被災。
旧暦の端午の節句(5月5日)で、
各家庭でお祝い宴会の真っ最中。
震度2ぐらいの弱震だったため、みんな無警戒。
結果、6,477人が死亡・行方不明。

<昭和三陸地震津波>
昭和8(1933)年3月3日
真夜中2時30分に被災。
大きく揺れたが、しばらくなんの変化も起こらなかったので二度寝。
三陸での大津波は、揺れてから30分後がいまでは定説。

これを教訓に、釜石では毎年3月3日に防災避難訓練を実施中。

<チリ沖地震津波>
昭和35(1960)年5月24日
なんの前触れもなく、突然大津波に襲われる。
17,000キロ離れた南米チリでの大地震が原因だった。

<十勝沖地震津波>
昭和43(1968)年5月16日
震源地は三陸沖だったが、計算ミスで50キロ離れた十勝沖に。

<東日本大震災津波>
平成23(2017)年3月11日
マグニチュード9、震度7。

「まさか元旦に」から4ヶ月。
天災は忘れたころにやってくる。
よくいっていると思っていた郷土資料館で、
津波・震災展をやっていることを知らなかったなんて、
まさに「忘れてた」と同じ。

常在戦場、ではなく、常在防災。
過去に学ぶ、次の備え。


「津波・震災展」は5月6日まで!


5月6日まで!