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「大隈塾」から「たくましい知性を鍛える」へ

大隈塾「たくましい知性を鍛える」のシラバスには冒頭、
こんなことを書いている。

この科目は、早稲田大学で何を学んだらいいか迷っている学生にヒントを、
学生生活にもの足りなさを感じている人には刺激を、
もっとがっつり語り合いたい人には機会を、
ディスカッションは苦手なんだけど、
いろんな意見や知識を知りたい人にも学びながら話せるようになる安心を、
卒業間近の人には最高の思い出を、
入学したての人には道標(みちしるべ)を、
用意しています。

大隈塾は「意識が高い系の集まり」とか、
「意識が沸点に達している」とかいわれていた時期もある。
それで敬遠されてしまっていた。
それに対して、

意識が高い人たちの集まりだと思っているかもしれませんが、
「たくましい知性を鍛える」を履修した結果として、
学んだり、行動する「意欲」が高くなる可能性が高いだけであって、
履修登録をする段階では、みんなあなたと同じです。

1年間、あるいは半年で、受講生たちはどうかわっただろうか。
先週、「パラダイムシフト」という言葉をつかって、振り返ってもらった。
そうすると、

相手に伝わる話し方をしようという意識を持てるようになったことが私にとってのパラダイムシフトです。

心理的安全性をまず自分で実現して、それから部活に、そして就活の進路を人材育成へと変わっていった。

私はペットボトルの水を買うことをやめた。そしてネットショッピングを控え、極端に原価の低い商品を買うことをやめた。これまでは値段の安さばかりを気にしていた。しかし最近は自分が使う商品などを普段から気にすることが増えた。

ゲスト講師から、「伝える」と「伝わる」とは違うことなんだ、
心理的安全性とはどうやってつくりだすのか、
環境の問題やアニマルウェルフェアとは。
いろんなことを講義とグループワークで学んだ。

「大隈塾」という呼び方は、今年度で終わりになる。
いままでも「通称:大隈塾」であり、
正式な科目名は「たくましい知性を鍛える」だった。
(2002年から2016年までは「21世紀日本の構想」)

いま、学生アシスタントたちを中心に授業の企画と運営をして、
受講生の参加も多くなって、
授業としてはとてもいい状態にある。

であるならば、新しいステージへのチャレンジのしどきでもある。
開講から21年目をスタートするにあたることもあり、
「たくましい知性を鍛える」と「しなやかな感性を育む」
により力を入れていくために、チャレンジしてみようと思う。

つぎに受講する学生たちと、
すでに受講した学生たち、卒業生たちといっしょに。