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【今日のnote】詩を書き始めました。

 こんばんは、狭井悠です。

 毎日更新のコラム、20日目にして、突然、変化が訪れました。

 どうしても、詩を書きたくなったのです。

 というわけで、本日から詩集「謙虚であるために、僕は野蛮な虎を飼う」の連載を、noteの新規マガジンで、勝手ながら開始することにしました。

 毎日更新する予定です。

 記念すべき一本目の詩、「砂の城」は以下から読むことができます。

 今後は、詩集の連載と、今日のnoteを並行して書いていきます。

 とはいえ、毎日2本の更新はスケジュール的に厳しいときもあるでしょうから、ピンチのときは、詩集の連載か、今日のnoteのいずれかを更新するようにします。

 とりあえず、せっかく20日連続で温めてきた「書くこと」のエンジンなのですから、創作とオピニオンでバランスも良いですし、なるべく、どちらも毎日続けたいものですね。頑張ってみましょう。

なぜ、今、詩を書きはじめたのか

 なぜでしょうね。わかりません(笑)。

 しかし、これは、いわば啓示のようなものです。

 たとえば、村上春樹さんは、三十二歳のとき、神宮球場で野球の試合を見ていて、選手がヒットを打つ姿を見た瞬間に「僕には小説が書ける」と思ったとのことです。

 だから、三十四歳のフリーランスライターの僕が、毎日文章を書く中で、天啓を受けて、ある日突然「僕には詩が書ける」と思い、詩を書き始めることだってあるでしょう。

 だいたい、創作を始めることなんかに、特に理由なんてないんだと思います。

 ちなみに、三十四歳にもなって、いきなり「詩を書き始める」なんて聞いて、僕のことを狂人かもしれないと思う人は、そういうことにしておいてください。全然かまいません。あなたがそう思うならば、僕は狂人です。マジでポエマーです。

 ただし、そうやって僕を馬鹿にしているような奴には、「お前も狂うくらい、今、必死になんかやってんの?」と問いかけます。だって、人生一回きりしかないんだぜ。

 ひとつだけ言えることは、「僕は書かずにはいられないから書く」というだけです。人生斜に構えて一生動かないやつ(動けないやつ)は、そのまま黙って見てろよ。

いい加減、黙っていられなくなった

 実は、連載を始めた詩集のタイトル「謙虚であるために、僕は野蛮な虎を飼う」というフレーズは、僕が会社で働いていた二十五歳くらいの頃から、構想がありました。もう十年近く温めていたんです。

 ただ、このタイトルでいったい自分が何をやるのか、まったく見えていなかったのです(正確には、昨日まで)。

 エッセイのタイトルにしてはずいぶん偉そうだし、小説にしてはちょっと硬質すぎるし、とはいえ、フレーズは気に入ってしまって、これ以上、手を入れることができない。

 こんなことを自分でいうのもどうかしていますが、「限りなく透明に近いブルー」くらい、字面が美しいと思っています(こんなことを真顔で言う奴は、やっぱり、もしかしたら狂人かもしれませんね)。

 それで、今日、「詩集ならば、相応しいタイトルなんじゃないか」と思い立った次第です。そして、黙っていられなくなった、書かざるを得なくなったいろいろなことを、詩にして、世の中にぶん投げていこうと思っています。

 ちなみに以前、ラップというかたちで、実験的にハードコアな言葉を唄(詩)にしてみた時期もありました。

 以下のような楽曲です。興味のある方は聴いてみてください。

 ただ、ラップみたいなかたちの表現は、すでに世の中にあふれています。なんだか、ありきたりでつまらない。別に僕は、ラッパーではありませんし、音楽をやりたいわけでもないのです。

 というわけで、もっと尖った方法で言葉を発信するならば、この際、言葉の創作の中でも、もっともシンプルな世界観で勝負する「詩」を全力で書いてみるのもわるくないなと思ったのです。


文学とは苦しみの本質であるということ

 最近、はっきりと心身で体得したことは、文学というものは、生ぬるい余暇の楽しみで書くようなものではなく、血を吐くような苦しみの中から生まれるものなのではないかということです。

 苦しみの中からしか、ものごとの本質は見えてこないと僕は考えます。

 それは、僕が東洋的な感性と血筋を持つ表現者であるからであり、修行や苦行によって体得できる物事を信仰する、実践主義者であるからです。

 今後は、自身の実践によって体得した言葉を使った、ハードコアかつ力強い詩を、素直な気持ちで書いていきたいと思っています。

 毎日、詩を書くことで、手元に舞い降りた1本の細い蜘蛛の糸を、どれだけ手繰り寄せられるのか。とにかく、しばらく続けてみようと思っています。


 それでは、今日もこうして無事に文章を書くことができてよかったです。

 明日もまた、この場所でお会いしましょう!

サポートいただけたら、小躍りして喜びます。元気に頑張って書いていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。いつでも待っています。