オリヤンハイ ムルン

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第一巻 馬と再会

縁結び  人生の出会いは偶然であるのか、必然であるのか。2020年5月5日に私はFacebookに実家の生まれたばかりの仔馬の写真を投稿する。すると、そこに会社の社長から「沖縄でホースセラピーの場所を作りたい」というコメントが来た。このことがきっかけとなり、会社のワークショップ会場を転々としながら、千葉でテレワークする予定だった私が沖縄に来ることになり、馬との再会の物語が始まる。  テレワークがなくなったのは、一つ大きな理由がある。2020年3月に新型コロナウイルス感染症が

    • 馬 風に翻る縦髪 凛とした美しさに 運気が引き上げられる 太陽の下の 神々しい姿に 畏敬の念が呼び起こされる 底の見えない愛に 善悪の全てが包まれ 一つになる  この世界は関係性によって成り立っている。馬と私がいるからこの本が成り立ち、読んでくれるあなたがいるからこの世界は存在する。馬と私という物語を通じて、皆さんが少しでもこの世界の美しさを感じられて、自分の最初の状態に戻れることを心から願っている。また、この本が馬事業やホースセッションに関わるコーチやセラピストの方

      • 鞍馬塾③

        鞍馬塾オンライン相談はじめます。 宇宙、自然、祖先の力を駆使して、あなたの悩みを解決に導いたり相談に乗ります。 オリヤンハイ ムルン シャーマン 幼い頃か見えない世界に興味があり、中学生頃から洞察力や直観力が強くなり始める。日本の大学に在学中に、モンゴル国で儀式を経て正式シャーマンになる。現在、ホースコーチングやセラピーの仕事をする傍ら、個人相談、地域づくりの活動などを行っている。 もっと知るhttps://potoforio069.webnode.jp/ ・悩みを解

        • 鞍馬塾②

          鞍馬塾の活動構成 ・リトリート ・オンライン相談 ・対面相談、セッション  鞍馬塾のメイン活動はリトリートであるが、それに付随してオンライン個人相談と対面相談・セッションも行う。 用いる手法(リトリート) ・自然コーチング −八百万の神と交流 −サムライの精神を学ぶ −五道から学ぶ  自然コーチングとは、自然を師とするコーチングのこと。詳細内容に八百万の神と交流、サムライの精神を学ぶ、五道から学ぶなどがある。自然との対話を通じて、

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        • 馬と私
          2本
        • 鞍馬塾
          3本

        記事

          鞍馬塾①

           2019年に構想された鞍馬塾、名前の由来はいつも心に清々しい感覚を与えてくれる鞍馬寺と関係がある。馬という文字が入っており、カタカナで書けば、Narutoのお腹に入っていた「クラマ」になる。自然に囲まれた鞍馬寺とは、特別な縁があるんだ。 塾のミッションは人々と自然の関係性を結び直すこと。  火、土、風、水、気は元気の元、動植物は友、森と山はうしろだて。自然が人に幸せを与えるという信念を元に、自然コーチングを通じて、人々に健康、創造力、持続力を手に入れるカギを渡す。自然は

          遊牧とは

           遊牧とは、テレビなどでよくある大草原に羊が群がって、ゲルが建って、牧民が馬に乗ってという童話のような世界でもなければ、自由気ままに行きたいところに行くという暮らしでもない。更に、一時流行ったノマドという新しいワークスタイルとも根本的に違う。  モンゴルは四季がはっきりしており、中でも夏は短くて、寒い冬の時期が圧倒的に長い。このような環境の中で年中家畜の世話をしながら遊牧するには忍耐力が必要とされる。また、草原の牧畜は人手がいるので、子供から年寄りまで勤勉に働く必要がある。

          身体・心・意識

           人間は、身体、心、意識の三つの部分から構成されている。どれ一つ無くても、人間を全体的に理解することは不可能であり、人間の良い状態を考える上でどの部分も必要不可欠である。 身体  身体とは、人間の肉体を指しており、目に見える物質的な部分である。心、意識の骨格をなす身体は、見えない世界と四次元の世界をつなぐ役割をしており、健康であるか否かが人間の全体的な状態に大きな影響を与える。 心  心は主に人間の感情の部分を指しており、形がないため見たり手に取ることができない。しかし、

           侍の精神の中に勇ましさの極まりがある。 その極まりは一切の不純物のない純粋な意志である。同じような意志が日本刀にもあり、もしかすると、刀の方がその意志が強いのかもしれない。  勇ましさを純粋な意志まで極める、 これを技と言ってもいいし、あるいは素質、更に大きくいえば直観力とも言える。  そして、侍と刀の持つこのような意志は、 日本という風土にしかないかもしれない。  不純物の一切混ざらない意志、 これは純粋な意識とも言える。その意識に入らないと分からない潔さ、楽しさ、

          八百万の神

          八百万の神、 出会った時からこの言葉が好きだった。 この読み方もとても心地よく聴こえてくるのだ。  日本での生活の中で、大事なことを考えたり思ったことをまとめる時に、この言葉が度々出てくる。これは意識的に思い出すのではなく、自然に出てくるもので、それは今でも変わることなく私の心の中にある。そして、もっと大切だと思うことは、当時ただ好きだった言葉から、今は感覚が伴う存在となっていることだ。 八百万、 これは実際の数字を表したものではなく、限りなく多い、無数の存在を指している

          直観力

           人間には思考と感覚の世界と交流する二つのツールがある。思考は五感から物事を捉え、目に見える物理的な世界のツールであるのに対し、感覚は見えない世界、または意識の世界と交流するツールである。そして、この目に見えない意識の世界と交流する能力を直観力という。  直観力が高い人は、日常的に閃きやインスピレーションを得やすいのが特徴的で、創造力が高い。このような人は仕事、生活、人生において画期的なアイディアを生み出して、大きな成功を収めることができるので、物質的な豊かさに恵まれやすい

          遊牧の夜明け

          大地が回復し 鳥が自由の空気を吸い 水が自分を潤し 山が季節を歌い 大宇宙と小宇宙が繋がる これが遊牧の本質である。  政治経済学の学びを目指して日本に渡り、仙台、関東、沖縄でのゆるい遊牧生活を通じて、成長し学び続けてきた。社会への学びの後、日本らしさ・モンゴルらしさを考えるようになり、研究のテーマが最後に自然と伝統に落ち着く。そして、その後研究が地域と結ばれ、現在実践活動は本格的に動こうとしている。実際に動き始めたら、それが「遊牧プロジェクト」のスタートでもある。