毎日抱いて寝れば使えるようにならないかな。

誰も遊んでくれないから本を買って帰る。飲みに行くよりだいぶ安く済んだと思おう。

本当は今日は絶対に寄り道せずに帰ると決めていたんだ。薄まるのが嫌だから、それに何よりお金を使いたくないから。それなのに性懲りも無く何人も声をかけてことごとく会えない。そういう日なんだ。

さっきの贅沢な時間とちゃんと向き合うべきなんだろう。それを信じて大人しく帰った。

買って帰ろうと思った本も荷物になるから諦めた。その代わりに遊ぶ予定を立てた。

全部欲しいならその倍は尽くさなきゃいけない。何も諦めたくないならひとつも落としちゃいけない。

夢みたいな時間だった。言葉が刺さって抜けない。このまま血が出ればいいのに。音が砕けて散った。瞬間みたいに細切れになった音も鳴っていた。そのまま踏んでしまって足の裏が切れればいいのに。

帰宅して夜、立てた予定は崩れそうになっている。言葉なく消滅していくだろう。このままでも早い段階で信頼できなくなるって察していたからそれでいいと言い聞かせる。

良いことと嫌なことが同じくらい振り切れてどうしようもない感覚になったけれど、好きな芸人を見ていたら良い方が勝った。

寝て起きて、昼だった。何度も挫折したことをまたやってみようと、とても軽い気持ちで仕舞い込んでいた機材を取り出してみた。また同じことで分からなくなって、気持ちは切れた。

何回始めても慣れる気配が全くない。同じ条件でちゃんとできる人がいるなら自分の問題だろう。

難しそうな画面は威嚇だ。あれのせいで複雑に見えるんだ。本当はもっと単純なはずなのに難しそうに見せているだけだと言い聞かせるけど、上手くいかないものはいかない。

もどかしい気持ちを抱えて夕方、暮れない空をカーテン越しに見た。頭と体が同じように理解してくれればいいのにと思ったけれど、それならこれを書いている自分は誰だろう。

気分転換に風を浴びたい。ついでに湖でも見たい。

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