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【8/28横浜戦△】みんな、ぐっちを待っていたのだな、と思う

「ここでもし誰かが出塁したら、ピッチャーに回ってくるから、そしたらぐっち出るかな…」

そう言いながら、ネクストバッターズサークルをのぞき込む。

ここのところ、「いつぐっちが出てくるか」を予想するのが、我が家(というか私)における観戦の新しい楽しみになりつつある。好きな選手が打席に立つことが、こんなになんというか、心躍る大切な場面だったのだと、なんだかここ数試合で、私は改めて思い出している。

もちろん、いつだって出続けていてほしいけれど、そうじゃないときだって、いやそうじゃないときだからこそ、好きな選手がそこに立つ時間はこんなにも楽しみで、同時になんだか泣きたいほどの緊張感にあふれているものなのだ。なんだかそんなことも、私は忘れていたのかもしれない。

好きな選手がいつもそこにいる、というのは、当たり前のことじゃない。そしてその時間は、いつまでも永遠に続くものじゃない。この一打席一打席を、胸に刻んでいよう、と、改めて思う。そしてそこを去っていった人たちや、去っていった人に声援を送り続けていた人たちのことを、そっと思う。

ぐっちがヒットを打ってベンチに戻ったとき、球場の画面には元山くんがやたらと嬉しそうに、ぐっちの背中をポンポン叩いているところが映った。

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