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【3/27阪神戦◯】 6回裏、なっしーは流れを引き渡さなかった。

カイマクサンレンショウ、なんて初めてのことだから戸惑ってしまう。もちろん、勝って兜の緒を締めよ、である。ゆだんたいてきおでんたいやき、である。どちらもかの有名なつば・くろう氏の言葉だっただろうか。

息子は塾へ、むすめはもうすぐ近所で行われる「大縄大会」の練習に出かけていった。おばあさんは川へ洗濯に、おじいさんは山へ芝刈りに、くらい聞き慣れた話だ。ついでに夫は、コーチをしているサッカーに出かけた。私はようやく一人になった部屋で、ソファに座ってテレビをつける。…いや、これ、なんてぜいたくな時間だろう。ワインもあけてしまおう。

開幕三戦目を任されたなっしーは、昨日までの流れを決して止めることなく、好投を続けていた。それに応えるように、一日一善、一日一本のサンタナは、今日もホームランを放つ。

それでもそのあと、相手のルーキー桐敷はなかなか打ち崩せない。そうなのだ。昨日もだったけれど、相手の先発をなかなか打てないまま、イニングは進んでいった。

試合が動いたのは、昨日と同じ、6回表だ。先頭の塩見がヒットで出塁し、ついでに走り(さすが)、青木が四球を選び、なんとも頼れるキャプテンてっぱちは、しっかりタイムリーを打った。

畳み掛けるように、次の村上くんもまたタイムリーを放ち、敷島はマウンドを降りた。

この時点でまだ、無死1,3塁。これはまた、ビッグイニングか…?と、私はちょっと思った。だいたい、3点差なんていうのはセーフティーリードではないのである。あと3点くらいはほしい…。

ところが、ここからヤクルトは、交代した齋藤に、三者連続三振を奪われる。ちょっと、嫌な予感が頭をよぎる。こういう、士気が上がったところからの急激な三者連続三振なんかは、良き流れを断ち切って、相手にそれを受け渡してしまいかねない。そういう試合を私は、もう、いやというほど見てきたのだ。ゆだんたいてきおでんたいやき。である。

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