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【9/14阪神戦△】引き分けは、うまくいくことと、うまくいかなかったことが同じだけ重なった結果なのだろう

ホームランというのは、1本でいっぱい点が入るからすごい。と、小学生のようなことを今、かみしめている。ホームランってすごい。味方のホームランはあんなにもテンションが上がるけれど、9回表に打たれる同点3ランは、こんなにも心をえぐられる。なんで私は野球を応援するはめになったのだっけ…と、もう何度目だという天を、私は仰ぐ。天も仰いだ私の顔に飽きてるんじゃないかと思う。

でもそれは、「逆転」の3ランにはならなかったんだよな、と、時間が経って今、改めて思っている。それは、あくまでも「同点」の3ランだ。

あれだけみんなで必死につないで堪えたけれど、勝てなかった。だけど、あれだけみんな必死につないで堪えたから、負けなかったのだ。引き分けの「勝てなかった」事実は、「負けなかった」という事実でもある。

野球には裏と表がある。物事は裏からみた景色と表から見た景色で、がらりと色を変える。勝負の間にあるのは、薄い紙切れ一枚くらいの差だったりするのに、その景色はまったく違って見えるのだ。その間の引き分けに立つとき、それを改めて思い知る。

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