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じゅりと村上くんの成長を、一試合ごとに見守りながら 【4/16 阪神戦○】

じゅりと村上くんが並ぶヒロインに、思わずにこにこしてしまう。

去年一年間を通して、前半ぼろぼろに負けまくったじゅりが、勝てるピッチャーに成長してゆく姿を目の当たりにした。

じゅりがここまで成長してこられたのは、チームがじゅりにかける「期待」が、じゅりにとってプラスに働いたことも大きいよなと思う。

どれだけ打たれても、二軍に落ちても、中継ぎで起用し、そしてしっかり先発に戻ってきた。チームはじゅりを諦めなかったし、じゅりだってその期待に押しつぶされることなく、しっかり向き合ってきた。いつしかじゅりは、「勝てる」ピッチャーになった。

そして今日、球数が100球を超えても、9回表に2ランを打たれても(あれはいらんかったけど)、小川さんは一切動かなかった。じゅりをそのまま、マウンドに立たせた。なんなら、7回裏のノーアウト満塁の場面で打席にだって立たせた。

じゅりは必死に、その期待にこたえようとし続けた。めちゃくちゃヒットも打たれた。2ランも打たれた。でも四球は出さなかった。そして最後まで、とにかく投げ続けた。

そこには確かな信頼があった。小川さんのじゅりへの信頼と、じゅりの自分自身への信頼があった。私たちは去年からの一年間で、じゅりがそれをマウンドで掴み取るまでの軌跡をしっかり目にしたのだ。それはとても贅沢な時間だったのかもしれない。

同じようにきっと私たちはこれから、そして今年は、村上くんが毎試合のようにぐんぐんと成長してゆく姿を目の当たりにするのだろう。

まだ19歳なのだ、10年経ってもまだ29歳だ。これからぐんぐん成長してゆき、たくましいスターになっていくのを見届けていけるかもしれない。その時、10年前はエイオキやココちゃんと一緒にここにいたんだよな、先輩たちは大事に大事に村上くんを育てていたんだよな、と思い出すのかもしれない。

村上くんはあらゆる場面で「迷惑をかけてばかりなので」と言う。それはもちろん心から言っているのだろうけれど、それでも決して萎縮しない。鬼コーチたちが厳しく接しながら、でもしっかり期待を込めながら、そして先輩たちはあたたかく接しながら、そこでプレーする。

そして小川さんは言う。「俺の思いは『皆から愛される選手』になってほしいということ」 「初々しさ、必死さ。周りの皆が自然と『頑張れ』と思うことができる。そんな選手になってほしい」

村上くんのまっすぐさを、そしてたくましさを、大事に大事に育てていく。おごることなく、でも自信を持ってそこで戦える強さを培ってゆく。ヤクルトだから、小川さんだから、それができるのだろうと思うのだ。それが、そういうチームを応援できることが、とてもとてもうれしい。

ヤクルトというチームに、村上くんという選手が来てくれて、この環境の中で成長を見せてくれている。それを私たちはスタンドから、テレビの前から、遠い場所から、そっと見守り声援を送ることができる。

このチームを好きになってよかったな、と、私はまた思う。勝っている時も、負けている時も、強い時も、あほみたいに弱い時も、じゅりが打たれまくり泣きそうな顔でマウンドを降りる日も、完投してウィニングボールを小川さんと譲り合う日も、どんな日も、やっぱりこのチームが大好きだ。



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