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【9/25中日戦△】「不安」に押しつぶされない、投手陣の踏ん張り。

「ノーノーじゃないの。」と、私はビール(にせもの)を飲みながらつぶやく。昨日と打って変わって肌寒い神宮である。持ってきたパーカーを、思わず羽織る。

「ノーノーですねえ」と、息子が答える。外野席グルメを堪能する!と、ポップコーンを頬張っている。特にそれは外野席グルメでもなんでもないと思うのだけれど、なんにしてもこうして「その日の楽しみ」みたいなのを見つけていくのは良いことだ、と思う。そう、ここまでノーノーで進むような、こんな試合の日も。

「打線がおもたーいね、なんか入る感じがしないなあ」と、私は思わずつぶやく。仕方がないので、スイーツタイム450円の「信玄餅パフェ」を買いに行く。なんじゃこれ、めっちゃおいしい。

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息子とむすめとわけっこしながら食べていると、息子も「なにこれめっちゃおいしいじゃん!」と言う。「僕も明日これにしよう!」と言っている。そうなのだ、明日もまた、神宮なのだ。毎日毎日ここに通う日々も、なんだかんだであと一ヶ月ほどで終わってしまう。(10連戦の試合、そして10連戦の観戦エッセイという日々ももうすぐ終わり…ぜいぜい。)この日々のど真ん中にいる時はそれが信じられないけれど、どんなことにもしっかり、「終わり」はやってくる。

朝からお友達と公園で遊び、お昼ごはんを食べてまた公園で遊んでいたむすめは、もうすっかり疲れたのか途中でうとうとしはじめた。「ほしくんは…でないかなあ…」と、モゴモゴ言っている。「どうだろうねえ、最近いいところで出るしねえ」と言いながら、私はブルペンを眺める。

毎日毎日、ここではいろんなピッチャーが投球練習をしている。試合に出るピッチャーはもちろん、出る「かもしれない」というだけで、たくさんのピッチャーがそこでボールを投げている。「本番」が来るかどうかはわからない、でもみんな、しっかり「準備」をするのだ。それはほんとうに、タフな仕事だ、と思う。

0-0で終わった今日の試合は、ヤクルトも、中日も、どちらもとにかく気持ちを切らさずに踏ん張った結果、ということなのだろう。どちらも、「点を取ることができなかった」けど、「点を取られなかった」試合なのだ。引き分けは、痛み分けだ。

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