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カテーテルアブレーション(心室頻拍・心室期外収縮)~手術を決めるまで~

少し前にカテーテルアブレーション(経皮的心筋焼灼術)を受けました。
私の場合、心室頻拍の治療のためだったのですが、術前に情報を調べて出てくるのはほぼ心房細動の治療の情報。
心室頻拍はもっとも危険な不整脈と説明されているわりに、カテーテルアブレーションの情報も少なく余計に不安を感じたので、こちらで体験談をシェアすることにしました。
note初の記事が病気ネタになってしまいますが、元気に働くためにも遊ぶためにもまずは健康!ということで、何かのご参考、あるいは不安軽減にお役立ていただけたら嬉しいです。

<これまで(15年くらい)>

私はもともと不整脈持ち。健康診断でも毎年のように指摘されていました。
不整脈数が多いので定期的に再検査や要精密検査になり、心臓ということでなんとなく不安もあったので、2年に1回くらいはホルター心電図(24時間心電図)、心臓エコー、血液検査などは受けていました。
ただ、これまでの15年くらいは毎回「心室期外収縮」で、回数は多くても特に治療の必要がないとの診断。
疲れるとドクンドクンと動悸を感じることはあったものの、意識を失ったり、息苦しくなったり、日常生活に何か影響が出たりということは一度もなく、体質的なものかと思っていました。
ハイキングや軽い登山、ゴルフ、ウォーキング、ダンスなども普通にやっていましたし、仕事と家事もハードにこなしていました。

<診断>
2021年の健康診断でも例年通り心電図異常の指摘あり。
4月の社内異動で業務が慣れない上に残業の多い部署に配属になって、自身でも動悸が酷くなった自覚はあったので、思った通り3年ぶりに要精密検査の結果となりました。
どうせ疲れと睡眠不足だろうと深刻にはとらえていなかったものの、たまたま体調が悪くて訪れた会社の診療所で、健康診断で要精密検査も出ていたことを伝えて一緒に診てくださいとお願いしたのです。
多忙過ぎて通院ですら仕事を抜けにくいから一気に・・・という理由での受診でしたが、このタイミングがラッキーだったのでしょう。
いつも通りホルター心電図を受け、心臓エコーの予約をして2週間後に診察を予約したら、翌日担当医から電話がありました。
「今日、これから来れますか?今日がダメなら明日でもいいですが、とにかくできるだけ早く」と。
あまりに突然で困惑しましたが、そこまで緊急性が高いのかと不安になり、上司に断って診療所に向かいました。

そこで説明されたのが心室頻拍。
初めて聞く病名です。
心臓エコーなど詳しい検査をしていない状況なので詳細は分からないものの、突然死の可能性があること、特に心臓に何かしらの疾患がある場合はそのリスクが高いこと、意識を失いそうになったら即救急車を呼んでもらうことなどを説明され、文字通り頭の中真っ白です。
これまで動悸を感じるのみで意識を失ったことなどないのに、突然死・・・。今思い返しても、あまりに衝撃的すぎて説明自体はよく覚えていません。
担当医が勤務している大学病院を翌日受診するよう紹介状を渡され、頭の中プチパニック状態で帰宅。
大学病院での診断結果によっては即入院・手術の可能性もあると言われ、再度上司に状況を説明し、夜は寝付くことができないので洗濯や掃除をして過ごしました。

翌日、紹介状を持って都内の某大学病院へ。
話は逸れますが、大学病院って私の中では『白い巨塔』の世界のイメージ-重い空気感、冷たい雰囲気、さらには長時間の待ち時間-だったので、人生で初めて訪れた大学病院がとても綺麗で広々していて活気のある雰囲気であることに驚きました笑。
初診なので待つかと思いきや、待ち時間は1時間くらい。
ホルター心電図の結果から心室頻拍であることは間違えないこと、薬物治療とカテーテル・アブレーションのいずれかで治療が必要なことを30分ほどかけて丁寧に説明してくださり、当日中に心臓エコーも受けられるよう予約を入れてくれました。
そして、心臓エコーも含めた総合的な結果としては、恐らく心臓自体に異常がない「特発性心室頻拍」である可能性が高いのこと。
これは、心臓の中のある起源から異常な電気が流れてしまい、脈を乱してしまうというものです。
そこをピンポイントでなくせば完治する可能性がかなり高いので、カテーテル・アブレーションを第一の治療方法として検討してはどうかとの説明もありました。
心臓の病気なのに完治できる治療方法があるのはラッキーだとも。
確かにそうかもしれませんが、突然手術と言われても悩みます。
先生もそこは考慮してくださり、懸念されていた突然死リスクは多少低いということも分かったので、数日後に再受診して最終的な治療方法を決定すれば良いと言ってくださいました。

*心室頻拍とは?
日本不整脈外科研究会より
心室頻拍のカテーテルアブレーション(鹿児島大学)

<手術決定>
診断を受けた数日後、再度大学病院へ。
信頼できる人にも相談したところ、今後ずっと突然死の不安を抱えて生きていくより、治るものなら手術を受けて安心できた方が良いと断言されたので、カテーテル・アブレーションを受けようと心を決めて病院に向かいました。
怖がりの私にとっては、最後の最後まで薬物治療でも良いのではないかと迷っていたくらい、本当に勇気のいる決断ではありました。
最後に決断できたのは、相談した方に背中を押されたことと、薬物治療だと服薬中であっても運転、ゴルフ、登山、その他激しい運動は全て控えるべきだと言われたことです。
ゴルフも登山もまだ始めたばかりなのにドクターストップなんて悲しすぎますよね。

主治医となる先生からも、心室頻拍であること、カテーテル・アブレーションが有効な治療法であることの説明を再度受けました。
そこで手術を受けたいとの決意と、予定している休暇中の日程を希望している旨を伝えると、その場で日程を決めてくださいました。
心室頻拍のカテーテル・アブレーションは局所麻酔だと聞いていたので、それが一番怖くて不安だということも伝えましたが、治療の特性上、完全に麻酔をかけてしまうと異常な部位を特定できなくなってしまう可能性があること、焼灼する部位が確定出来たら眠らせてくれることを説明してくれました。
そう言われてしまうと、どうしようもありません。
あとは手術の内容、リスク、入院のスケジュールなどを一気に説明されます。
説明を受けたら最後に同意書を提出しますが、リスクの説明は怖いですよね。
確率は限りなく低いものの、死亡、脳梗塞、心タンポナーデ(カテーテルで心臓に穴が開いてしまう)、出血、血管損傷など、思わず「やっぱり出直します」と言いたくなる内容ばかりです。
あくまで確率だというのは頭では理解できるものの、主治医の先生の「僕が扱った300例以上の中でこのような症例は一度もありません。」という言葉を信じるしかありませんでした。

心臓の治療というととても大事に考えてしまいますが、この日の診察の次は入院当日。
看護師さんから入院に向けた注意点を受け、入院手続きを行って、1ヵ月後の入院を待つのみになりました。
入院前に更に検査があったりするのかと思っていたので、なんとなく拍子抜け。
ただ、恐怖心と不安感が強くて、ハードワークな日々なのに完全に食欲がなくなってしまって、入院までに5キロ近く痩せてしまいました。
本当に怖がりすぎ。(実際に受けたらそんなに怖がることはなかったです。)

ということで、この後は入院・手術、退院後をお伝えします。



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