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双極性障害と私と母

母から電話がかかってきた。最悪の娘に会いたい、という電話。

何年か前うつになったことは両親は何となく知っている。
双極のことは、知らない。
うつになりたての頃、寝れない、どうやっても寝れない。と途方に暮れている私に「疲れてないからよ」と天真爛漫に言い放つ母。
その時、私は病院に行けなくて、すなわち睡眠薬が切れてしまい(自業自得なのだが)本当に、本当に3日間寝る事ができていなかった。ちょうど公開されていたジョーカーの映画評を5chで閲覧しながら、ジョーカーは元気でいいな、動けていいな、と本気で思った。
人間3日間意識が連続してるとそんな事を思ったりもする。
これはまた詳しく言語化したいのだけど「孫が欲しい、」と何度も言われた。結婚する前から何度も子どもはいらない、と言っているのに。

母はただ1人しかいない娘を愛している、と言う。
でも母は私を「娘」としか認識できない。
母にとって私=娘は母自身の人生を彩るパーツでしかない。
「私」を理解してもらおうとは思っていない。私も、私を理解できていないから。
でも良い面の私だけでなく「病気で社会不適合者な娘」「子どもを産む気がない娘」という負の側面がある事も認識して欲しい。

母は理想のレンズ越しでしか娘を見れない。
精神を病んでいて、子どもを産まない側面はエラーとしてレンズから外されてしまう。
「高校の時は元気だったじゃない?」

高校なんてもう10年以上前に卒業した。そもそも小学生の頃に死にたい、とノートに書き殴った私に、あなたは熱々のアイロンを私に向かって投げてきた。あれすらも、覚えてないのか。忘れてしまったのか。エラーなのか。

理解する前に、認識ができていないのだ。
私≠娘だ。理解はできなくていい。認識してくれ。

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