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海外に旅立てないわたしとあなたに

海外に行きたい。
ウィーンでミュージカルを観たい、デンマークで可愛い食器を買って料理を食べ尽くしたい。イギリスでシャーロック聖地巡礼したい。

だけど双極性という厄介なこの病気は時差、というものを許してくれない。
一夜の昼夜逆転で急激に悪化する病、それが双極。
(時差と方角から考えるとハワイ、というリゾート地が双極にとっては1番やばい地、らしい)
あの自粛期間がずっとずっと続いている、それが私の日常。

だから本を読む。もちろんガイドブックも大好きだけど、旅行記とかエッセイはその人の視点に立ってその土地を歩いているようで、好き。
なので備忘録代わりに、最近読んで面白かった旅行記と海外生活エッセイ本。


【私のマトカ 片桐はいり】

映画撮影でフィンランドを訪れた日々を綴ったエッセイ本。とにかく面白い。爆笑した。
これが初エッセイ本らしい。才能!!
農場に泊まった時のお話が本当に面白くてしばらくにやにやしてしまった。

【ラオスにいったい何があるというんですか?】
村上春樹

ラオスだけではなく世界中を旅した村上春樹の紀行文集。村上春樹と言えば長編!だけどエッセイもなかなか味わい深くて良き。
個人的な思い出だけど、-3℃の箱根の朝のベンチで読んだフィンランドの紀行文が忘れられない。
寒さの中でフィンランドに想いを馳せて読みました。

【溶ける街透ける路】 多和田葉子

ドイツ在住の筆者が講演で訪れた世界中の国(と言語)について書いた紀行文。
電車で、飛行機で、とにかく移動し続ける中、常に言語について考察していて、今までの著作はこうやって生み出されたのか、、、!と感激。
海外には作家の講演会が多いらしくていいなあ。

【霧のむこうに住みたい】須賀敦子

イタリア在住の筆者が書いた海外生活本。
とにかく静謐な文章。静かなイタリア。
ミラノの四季を巡る文章が特に好き。
しっとりとしてほのぐらいイタリアを感じたい際はぜひ。


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