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春の詩 ーウイリアム・ブレイクー

「フルート」が出てくる詩です。
春が近づいたらこの詩を読み上げたくなります。
そして、今すぐフルートを吹きたくなる、
そんな元気になれる詩。
フルートが好きな友人にぜひ。

18世紀にイギリスで発表され、世界中で読み継がれてきたウィリアム・ブレイクの名作より


「春」  


さあ、フルートを鳴らそう!
まだまだ聞こえないよ
鳥たちは昼も夜もにぎやかな様子だ。
ナイチンゲールは谷間の中で
ツグミは大空の下で
元気に歌っている。
そう、元気が大事。
このまま元気に今年の春を
迎えようじゃないか。

ウィリアム・ブレイク
『無垢の歌』より


Spring


Sound the flute!
Now it's mute.
Bird's delight
Day and night;
Nightingale
In the dale,
Lark in sky,
Merrily,
Merrily, merrily, to welcome
in the year.




William Blake
ウィリアム・ブレイク
1757-1827

イギリスの詩人、画家、銅版画職人。ロンドンのソーホー地区に靴下商人の息子として生まれます。詩作だけでなく、銅版画家、挿絵画家としても活躍。幻想的な詩を多く残して、英国ロマン派詩人の先駆けとなりました。
本作「春」では、文末が2行ごとに韻を踏んでいます。

声に出して読みたい英国の詩より


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