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悲しい話と仲良くできる気がしない

恋愛を主題としたサイエンス・ファンタジー
作品がある。
もちろん現実世界とは似て非なる異世界が
舞台だ。
そんな世界の制約のもと、とある二人が出会い
恋に落ち、末永く幸せに暮らせばいいのだが
悲しい結末で終わることもある。

ふと、その悲劇の切なさを思った時に
存外ばかばかしくなってしまった。
人間が想像で作り出したあり得ない設定下で
成立した悲しい恋の物語に心を動かされた
なんて詐欺にあったような気すらした。

サイエンス・ファンタジーが悪いとは
いっていない。
その枠組みで悲しい恋愛話を作ることに
憤りを覚えたのだ。
作品として悲劇があることは理解している。
副次的にロマンスが生まれるのは納得が
できる。

人と人が出会い恋に落ちるという確率として
は決して高いとは言い切れない事象を
悲しい結末で描くなんてもったいない。

つらいことがありすぎて、神経がすり減る
日々の中で悲しい話を受け入れる余地がない
のだ。

もっと鈍感であれたなら。



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